「新規事業を成功させるためにビジネスモデルを構築したい」
「ビジネスモデルは何となく知っているが、作り方が分からない」
ビジネスモデルをいざ作ろうとすると手が止まってしまう方は多いでしょう。
しかし、そのままでは顧客から感謝され、収益を上げる事業にはできません。正しい作り方を理解し、一つひとつ紐解いて考えていく必要があります。
時給900円から起業して初年度で3,000万円、3年後には1億円以上のプレイヤーになり、540名以上の経営者が所属する実践コミュニティを主宰する小林正弥が以下の内容を解説します!
- ビジネスモデルとは
- 【10ステップ】フレームワークを用いた作り方
- ビジネスモデル構築のポイント3つ
ぜひこの記事を参考にビジネスモデルの作り方を理解し、事業の実現性を高めていきましょう。
ビジネスモデルとは
ビジネスモデルとは、事業を通じて顧客に価値を提供し、収益を得るための仕組みです。ビジネスにおける新規アイデアの実現性や、既存事業の修正点を検証するために用いられます。
しっかりと作り込めば事業が軌道に乗るだけでなく、持続的な成長を見込めるビジネスが実現します!
自社の強みや事業に必要な要素が明確で矛盾のない状態であれば、不測の事態が起きたときでも、どこに問題点があるのかを見つけやすくなるでしょう。
また、環境報告ガイドライン2018年版では、事業者とステークホルダー(利害関係者)が環境問題へのリスクを把握するため、図式化したビジネスモデルが必要だと示されています。
経済的な豊かさだけでなく、持続可能な社会に貢献できているかを可視化するためにも、ビジネスモデルを具体的に言語化する必要があります。
フレームワークを用いたビジネスモデルの作り方10ステップ
ビジネスモデルを作るのであれば、一般的なフレームワークの「ビジネスモデルキャンバス」を使いましょう。
2005年、アレックス・オスターワルダー博士によって発案された方法で、ビジネスモデルを以下の9つの要素に分解しています。
- 価値提案:何を
- 顧客セグメント:誰に
- チャネル:どのように
- 顧客との関係:長期的な関係性
- 収益の流れ:何に対してどのように支払うか
- リソース:ヒト・モノ・カネ・ノウハウ
- 主要活動:価値を生み出している主な活動
- パートナー:提携先・サプライヤー・協力者
- コスト構造:価値提供に必要なコスト
各項目を言語化し、関連性を確かめながらビジネスモデルを作り上げていきます。そこで、ビジネスモデルキャンバスを用いたビジネスモデルの作り方を10ステップで解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
1. 【価値提案】顧客にもたらす価値を定義する
価値はビジネスモデルを作るための起点になるポイントです。
顧客がお金を払ってでも得たいと思える価値を定義する必要があります。
そもそも価値とは「顧客の欲求を満たすこと」だと言い換えられます!
「マズローの欲求5段階説」で定義されているように、人には5段階に分かれた欲求があり、上位になるほど高い価値があると感じると考えられているからです。
そして、最大限の価値を提供できるのが自己実現欲求です。そのため、価値を定義するときは、顧客がなりたいと思っている未来の姿を徹底的に考え抜きましょう。
2. 【顧客セグメント】誰に届けるのかを決める
商品やサービスを届ける顧客を明確にしましょう。
一番貢献したいお客様をイメージしてください!
相手が一般の消費者であれば、以下の項目を埋めていくと人物像が見えてきます。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 家族構成
- 行動の傾向
- 価値観
想定している顧客が現実に存在しているのか、悩みや課題を直接聞けるのかを軸に検討していきましょう。
3. 【チャネル】どのように顧客に価値を届けるのかを考える
チャネルとは顧客が流入してくる経路や商品の販路のことです。
ビジネスにおいては主に3つの意味があります。
- コミュニケーションチャネル:商品やサービスを認知してもらう手段
- 販売チャネル:商品を購入する場所や方法
- 流通チャネル:販売者と最終顧客をつなぐ経路
最も重要なのはコミュニケーションチャネルです!
商品やサービスを届けるには、まず認知してもらう必要があります。
広告やSNS・自社メディアなど、どのような媒体を使って価値を届けるのかを考えていきましょう
一般的にチャネルが多ければ多いほど、より多くの顧客に自社商品のことを知ってもらえます。ただし、商品やサービスとの相性や費用対効果を考えて優先順位をつける必要がある点には注意しましょう。
4. 【顧客との関係】長くつき合うための施策を考える
ビジネスを継続させていくには、リピートの獲得が欠かせません!
そのため、顧客と長い関係を築ける施策を考えましょう。
例えば、スタンプカードのように常連客を優遇する施策やホスピタリティ(おもてなし)の精神で根強いファンをつくる方法が考えられます。
定期的に商品やサービスを購入してくれるリピーターが一定数いれば安定した収益が見込めます。したがって、顧客との関係を深めていく必要があるのです。
売り切りではなく、顧客と長くつき合っていくことを前提にサービスを展開していきましょう。
5. 【収益の流れ】お金を生み出す方法を明確にする
お金を生み出す方法がなければビジネスは成り立ちません。そこで、価値提供の対価としてどのように報酬を受け取るのかを決めておく必要があります。
ビジネスを長く続けていくには、収益の流れを複数用意することも重要です!
実際に、長く続くビジネスモデルは複数の経路で収入を得ています。例えば、車を販売しているお店では、購入した後に発生するメンテナンスや車検も収益源の一つです。
お金を生み出す方法は収益モデルとしてパターン化されており、ほとんどのビジネスモデルがいずれかのモデルを採用することによって、複数の収入経路を確保しています。
代表的な8つの収益モデルは以下の通りです。
収益モデル | 方法 |
直接提供モデル | 商品やスキルを販売して代金を得る |
小売り卸売りモデル | 商品を他社から仕入れて料金を上乗せして販売する |
広告モデル | オンライン・オフラインに関わらず人が集まる場所に広告を掲載してもらい広告料を得る |
別形態活用モデル | 同じ商品を別の形で販売する、もしくは利用できる権利を許可してライセンス料を得る |
消耗品モデル | 商品やサービスを低価格で導入してもらい、消耗品やサービスで利益を確保する |
継続前提モデル | 月間や年間など一定の期間利用することを前提に販売する |
マッチングモデル | 利益が一致する人を仲介して利用料や成功報酬から手数料を得る |
フリーミアムモデル | 無料で多くの機能を提供し、さらに高度なサービスを求める人に課金してもらう |
すでに確立されたモデルを参考に、自社に最適な方法を選択しましょう。
6. 【リソース】必要な経営資源を定める
リソースの欄には価値提供を実現するために必要な経営資源を書きましょう。代表的なものは以下の6つです。
- ヒト
- モノ
- カネ
- 情報
- 時間
- ノウハウ
リソースは自社の強みにもなる部分です。有効に活用し、市場の優位性を高めていきましょう。すでにあるものを深掘りするのもおすすめです。
例えば、レンタルスペースであれば土地と建物が主要な経営資源であり、立地の良さや建物の大きさが他社にはない強みになります。
リソースは商品やサービスを提供するための源泉です。
思いつかない場合は提供する価値から逆算してみてください。
7. 【主要活動】日々の活動における軸を定める
主要な活動には自社の価値を届けるために欠かせない取り組みを記入してください。この欄に書き出す内容は、会社や従業員にとって日々の活動の軸になります。
すでに書き出してあるリソースに対して、どんな活動を組み合わせれば価値の提供が実現するかを考えてみるとスムーズに書き出せます!
例えば、食の安全を提供することが届ける価値で、食材や加工設備がリソースであれば、食材の品質検査や設備の日常点検が主要な活動です。
提供する価値を支える大事な要素なので、後から見返しても分かるくらい詳しく言語化しておきましょう。
8. 【パートナー】主要活動に欠かせない協力者を考える
パートナーとは仕入れ先や販売代理店など、ビジネスを成り立たせる上で欠かせない外部の協力者のことです!
例えば、Amazonは運送会社の協力がなければ翌日配送サービスを実現できないでしょう。
また、自前で運送会社を運営しないのは、協力会社に頼むほうがコストを安く抑えられるからです。このように、自社のリソースにするか外部に委託するかは費用対効果で判断するのが基本です。
コアな技術やノウハウ以外はできるだけ固定費をかけないビジネスモデルにして、継続しやすい仕組みにしましょう。
9. 【コスト構造】事業実現にお金をかけるべきポイントを明確にする
コスト構造には「ここにお金をかけなければ事業が実現しない」費用を書き出しましょう。
特に以下の3点にかかるコストは削ってはいけません。
- 経営資源
- 主要活動
- パートナー
例えば、最先端の技術力が売りのIT企業がエンジニアにかけるコストを削ってしまうと、人材が流出して価値を提供できなくなります。この場合「優秀なエンジニアの採用費・高水準の給与」がコスト構造に記入すべき内容です。
ここでは具体的な金額を考える必要はありません。
ビジネスの実現に必要な経費をすべて書き出してください!
後から損益を計算するのにも使うため、抜け漏れなく書き出しておきましょう。
10. 実現性を検証する
すべての要素が書けたら、ビジネスを稼動させるために必要なコストよりも収益が上回るかを確認して、実現性を検証します。損益計算書を作り、十分な利益が確保できるかを可視化しましょう。
また、ビジネスモデルに持続性があるのかも検証が必要です。
持続可能かどうかは「八方よし」になっているかをチェックしてください。
八方よしの考え方は鎌倉投信創業者の一人で、現在は株式会社eumoの代表を務める新井和宏さんが提唱した考えです。
具体的には、以下の8つのステークホルダーの幸福を実現できるのかを考えます。
- 経営者
- 顧客
- 国
- 株主
- 取引先・債権者
- 社会(環境問題)
- 地域
- 社員
事業活動を行う上で、取引先に無理なコストダウンを強いたり、社員にブラック労働させたりする必要があるのなら、ビジネスモデルは成立しません。
関係者全員がwin-winになれるように利害一致を目指していきましょう!
なお、小林正弥が代表を務めるTHE ONEでは「あなたの専門知識・経験をオンライン講座化して個人の稼ぐ力を最大化する」プログラムを提供しています。
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ビジネスモデルを構築する3つのポイント
ビジネスモデルを作るときに重要な考え方を3つ紹介します。
- 一人で考えない
- 完璧を目指さない
- 定期的な見直しをする
ぜひ取り入れてみてください。
1. 一人で考えない
一人で考えても良いビジネスモデルにはなりません。考え方が偏ってしまい脆弱な構造になるからです。
そこで、いろいろな視点から検討していくことをおすすめします。例えば、他社のビジネスモデルを分析したり、ネットや書籍でたくさんの成功事例に目を通してみたりしてみましょう。
さらに、成功への近道は「自分と同じ領域で成果を出し続けている人に聞くこと」です。
「あなたが0から最速でこの結果を出すなら何をどの順番でやりますか?」と聞いてみましょう!
2. 完璧を目指さない
ビジネスモデルが最初から100点満点になることはありません。最初は事業の実現性と方向性を定めるために使います。
ビジネスには不確定要素が多いので、小さなことから仮説を立てて取り組むのがおすすめです。
市場や顧客の反応を見ながらプロダクトやコスト構造を改善していきましょう!
失敗から学び、再度仮説を立てて実行・検証することを繰り返してビジネスモデルを作り上げてくださいね。
なお、ビジネスモデルを構築するうえで大切な考え方は、こちらの動画「起業して上手くいく人・苦戦する人」でも解説しています。ぜひ参考にしてください!
3. 定期的な見直しをする
未来が確約されたビジネスモデルはありません。市場の変化や競合の動向などの変化によって昨日までの正解が間違いになることもあります。
定期的に内容を見直すことによって、事業を継続させていきましょう。
なお、ビジネスの初期段階では結果が出る方向に進めているか分からないこともあるでしょう。
そういうときは、ビジネスモデルの構築に成功し、事業を継続できている人にフィードバックをもらうのがおすすめです!
自分の力だけで解決しようとしないのが、ビジネスにおける成功への近道です。
この記事で紹介している手法を参考に、実現性のあるビジネスモデルを構築していきましょう。
なお、THE ONEでは個人で年商3,000万円以上を稼ぐビジネスの構築を支援しています。具体的には、スキルを体系化してオンライン講座化し、顧客に価値を届ける仕組みです。
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