はじめに
こんにちは、コミュニティサポーターの吉田昌子(まこ)です。
9月2日 猛暑が続く中、会場はそれ以上の熱気に包まれていました。
THE ONEの恒例イベント、東京グループコンサルティング
今回テーマは「THE ONE式 集客100本ノック」
全国から多くの受講生様がリアルで集結されました。
私は、みなさまの真剣な眼差しと、時折こぼれる笑顔に触れながら、サポートスタッフとしてこの場に立ち会えたことを心から嬉しく思います。
今回は、セミナーの模様を「コミュニティサポート視点」でレポートさせていただきます。講師の言葉だけでなく、
参加されたみなさまの表情やグループワークでの会話、そしてイベント全体の空気感を織り交ぜながら、この日の学びと熱量をお届けできればと思います。
第一部:集客理論セミナー - なぜ今、「ストーリー」なのか?
セミナーは、代表講師の小林正弥の力強い言葉から始まりました。
「今の集客は二極化している。人の真似をするだけではうまくいかず、自分だけの『勝ちパターン』を見つける必要がある」。会場の皆さんが、深く頷きながらペンを走らせる姿が印象的でした。
AI時代に「人間」が輝くための唯一の方法
現代は、人工知能(AI)が「正解」を瞬時に導き出す時代です。弁護士や金融トレーダーといった専門職でさえ、AIに仕事を奪われ始めています。私たち専門家が提供してきた「ノウハウ」そのものの価値が相対的に低下する中で、小林正弥は「これからの専門家に必要なのは、人を集める力、つまり『集客力』そのものです」と断言しました。
では、その力の源泉はどこにあるのでしょうか?
それが、今回のセミナーの核となる「ストーリー」です。
その一例として大谷翔平選手を挙げました。彼の魅力は、圧倒的な能力だけではありません。怪我からの復活や二刀流への挑戦といった、彼の歩んできた物語そのものが、私たちの心を揺さぶります。
ビジネスも同じで、失敗を恐れずに挑戦し、葛藤しながら成長していく「生き様」こそが、AIには決して真似できない、人間ならではの強力な集客力になるのだと。
この言葉に、会場の空気がぐっと引き締まりました。「挑戦すること以外に、もはや何もない」という小林正弥のメッセージは、多くのメンバー様の心に深く刻まれたようでした。
「違いを作り、つなげる」- ストーリーを戦略に落とし込む3つのコンセプト
個人の生き様を、どうすればビジネスの成果に結びつけられるのか。その具体的な方法論として提示されたのが、「人生」「商品」「集客」という3つのコンセプトを一貫してつなげるという考え方でした。
これは、競争戦略の専門家である楠木建氏の「違いを作ってつなげる」という理論を、THE ONE流に体系化したものです。
- 人生コンセプト(WHY): ビジネスの根源は、誰にも言いたくないような失敗体験やコンプレックス。
そこから生まれる「こうなったらいいのに」という切実な「願い」や「問い」こそが、他者には絶対に真似のできない「違い」の源泉となります。
- 商品コンセプト(WHAT & HOW): その「願い」に強く共鳴してくれる「最高の顧客」に、「最高の価値」を「最高の手法」で提供します。ここで重要なのは、「外的価値(目に見えて分かりやすい価値)」と「内的価値(強い衝動を呼び起こす感情的な価値)」の両方を明確にすること。この2つが揃ったとき、お客様は「何としても手に入れたい!」という強い衝動に駆られるのです。
- 集客コンセプト(OFFER): そして最後の一押しが、お客様の不安やリスクをこちらがすべて引き受ける「絶対に断れない提案」、つまりリスクリバーサルです。「成果が出なければ返金します」「できるまで保証します」といった覚悟の提案が、お客様の行動を力強く後押しします。
立体ボディメイク専門 エンジェルボディメイク インストラクター講座主催の小川絢香さんの事例が紹介されたとき、会場からは「すごい…」という声が漏れていました。
圧倒的な成果も、この3つのコンセプトが「絢香さんだからこそ」という一貫したストーリーとして繋がっているからこそ実現できているのだと、誰もが納得した瞬間でした。
第二部:元祖億超えプレイヤー・ゆいまーるさんトークセッション
セミナーの理論を、よりリアルな手触り感のあるものにしてくれたのが、
人気占い師養成講座を主宰する 油井秀允(ゆいまーる)さんとのトークセッションでした。
サングラス姿で登場したゆいまーるさんの独特のオーラに、会場は一気に引き込まれました。
「シングルマザーの収入を上げたい」- 痛みを伴う原体験こそが、人を動かす
累計900名以上の受講生を集め、年商2億円を達成したこともあるゆいまーるさん。
その圧倒的な実績の裏には、先ほどの「人生コンセプト」がありました。
「なぜこの講座を始めたのですか?」という小林正弥の問いに、
ゆいまーるさんは「私自身が片親だったので、シングルマザーの人の収入を上げたいというのが一番の目的でした」
と、真摯な表情で語られました。
鑑定士として多くのシングルマザーの方々と接する中で、「この悩みは、お金があったら解決するのに…」と何度も感じてきたそうです。
この話は、参加者のみなさまにも深く響いたようでした。
後の質疑応答で、ある女性メンバーが「そのシングルマザーの方に響くお話は、どのタイミングでされているのですか?」と質問すると、
ゆいまーるさんは「一番最初の自己紹介の時です。
『なぜ私がこの講座をやるのか』という理由を最初に伝えることで、共感していただけるんです」と答えられました。
ただ「売れています」とアピールするだけでは、「なぜそんなに人気なのに講座を?」と怪しまれてしまう。自分の原体験から来る「願い」を伝えることが、信頼の第一歩になるのだと、その場の全員が学びました。
「勉強しなくても占い師になれる」- 顧客の痛みを取り除く「最高の価値」
ゆいまーるさんの講座が提供する「外的価値」も非常に明快でした。
それは「難しい勉強をしなくても短期間で占い師になれる」という分かりやすさです。
占いに興味はあるけれど勉強のハードルが高いと感じている人にとって、これはまさに最高の価値提案です。
さらに、「内的価値」として、受講生は収入だけでなく「人を喜ばせることができた」という生きがいを感じられるようになると言います。自分のアドバイスで人が元気になっていく。その経験が、受講生の人生そのものを輝かせるのです。
この「分かりやすい価値」と「深い喜び」の両輪があるからこそ、多くの人がゆいまーるさんのもとに集まるのだと感じました。
「寄り添わない」という覚悟
トークセッションで特に印象的だったのは、オファー(提案)に関するゆいまーるさんのスタンスです。
「オファーをかける時に、相手に寄り添うことはあまりないんです」。
一見、冷たく聞こえるかもしれませんが、その真意は「結局、最後に決断するのは自分自身。
寄り添って背中を押しても、本人の覚悟がなければ続かない」という、深い愛情から来る厳しさでした。
この言葉は、私にとっても、受講生のみなさまとどう向き合うべきかを考えさせられる、重みのある言葉でした。
第三部:集客100本ノック - あなたの「勝ちパターン」はどこにある?
休憩を挟み、いよいよイベントのメインである 「集客100本ノック」 がスタートしました。
ここからは、広告代理店を経営し複数の事業を展開する三宅孝典さんも加わり、事前にいただいていた一人ひとりの具体的な課題に切り込んでいきます。
ケース1:体験セミナーから個別相談への移行率が低い(宮村祐貴さん)
トップバッターは、
青森県から参加された じぶん農業実践会-百笑 主宰、宮村祐貴(みやむ〜)さん。
講座「百笑実践会」ではセミナー集客までは順調ながら、個別相談への移行に課題を感じていました。
小林正弥との対話の中で、「最高の顧客」と「最高の価値」が明確になっていきます。
顧客は「無農薬野菜を、農協などを通さず直接販売したい人」。
価値は「市場価格の3〜4倍で直販し、年収600万円を目指せるノウハウ」。
しかし、これまでのセミナーでは「マインドセットが大事」という抽象的な内容が中心でした。
小林はアドバイスします。
「もちろんマインドは大事ですが、もっと具体的に『こうすればこれだけ稼げます』という
外的価値を提示した方がいい」
みやむ〜さんも「外的価値を見せ切れていなかった」と気づき、腑に落ちた表情に。
会場全体が「自分も同じかもしれない」とハッとした瞬間でした。
ケース2:大手の広告が出ると、自社の広告効果が下がってしまう(津久井聖志さん)
続いて、奥様が美姿勢ボディメイクプログラム主宰するボディメイク講座の広告について、津久井さんからご質問がありました。「ライザップのような大手が広告を出すと、途端にこちらの効果が下がってしまう。何か対策はないか?」という切実な悩みです。
ここで三宅さんが、核心を突く質問を投げかけます。
「消費者はLPだけでなく、リアルタイムの変化を見ています。受講生がどんどん変化している様子を、SNSなどで見せられていますか?」
広告のLPに載っている綺麗なビフォーアフター写真だけでは、消費者の心は動かない時代。
それよりも、受講生たちが日々、リアルタイムで美しく変わっていく様子を発信し続けることが、何よりの信頼証明になるのです。
さらに三宅さんは「リーダーが『変化を発信することは素晴らしい』という思想をコミュニティに醸成し、受講生全員が互いのビフォーアフターをシェアし合う仕組みを作ることが大事です」と続けました。
一人では生み出せない大きな発信力を、コミュニティ全体で生み出す。まさにTHE ONEが目指す姿そのものでした。
受講生全員でビフォーアフターをシェアする取り組みをされている事例も紹介され、「なるほど!」と膝を打つ方が多くいらっしゃいました。これは、どんなビジネスにも応用できる、非常にパワフルな視点だと感じます。
ケース3:SNSを継続できない、何を発信していいかわからない(MASAさん)
多くの方が共感する「SNSの悩み」についても質問が出ました。
「毎日投稿しなきゃと思うが、アイデアが続かず苦痛になる」という声に対し、三宅さんはこうアドバイスします。
「どうやったら楽しめるようになるか?をまず問い直してください」
義務感での努力は続きません。努力は楽しみと掛け算になるとき、指数関数的に伸びていきます。
誰かのために“良いコンテンツ”を作ろうとせず、自分のために残す記録こそが共感を呼ぶ「ストーリー」になる。
その気づきは、会場全体に大きな安堵と勇気をもたらしました。
これに対し、「どうやったら楽しめるようになるか?をまず問うようにしています」とアドバイス。
義務感でやる「苦痛な努力」は続きません。
三宅さんがホワイトボードに描いた、努力が指数関数的に伸びていくグラフは、多くの人の心を軽くしたはずです。
小林も「自分の学びと成長のプロセスを発信するのは楽しめるし、コントロールできる」と続けました。
誰かのために「良いコンテンツ」を作ろうとすると苦しくなりますが、「自分のための記録」であれば続けやすい。そして、そのリアルな成長記録こそが、結果的に人の共感を呼ぶ「ストーリー」になるのだという言葉に一同が大きな気づきを得たように感じました。
あやさんが、ご自身の15kgのダイエットの過程を赤裸々に発信し、多くの共感を集めて講座を満席にされた事例も共有され、「仕事の娯楽化」というキーワードが、会場の共通認識となっていきました。
そのほかのケースも続々と
この後も17件におよぶ質問に一つひとつ丁寧に答えていき、会場は学びと気づきの連続。
参加者全員が、自分のビジネスに応用できるヒントを持ち帰る時間となりました。
未来への一歩を踏み出す「THE ONE式集客100本ノック」
挑戦するあなたの物語を、私たちは待っている。
あっという間の半日を締めくくったのは、小林正弥のこの言葉でした。
「不完全な人間が挑戦し、葛藤し、成長していく物語に、人は心を動かされます。
それこそが、これからの時代に価値を生み続けるのです」
今回の東京グループコンサルティング
「THE ONE式集客100本ノック」では、
理論やノウハウが惜しみなく共有されました。けれども、それらはあくまでもツールに過ぎません。
大切なのは、一歩を踏み出す勇気。
そして、失敗を恐れず挑戦し続ける覚悟なのだと、会場全体で確認し合う時間となりました。
懇親会の場でも、受講生同士が
「自分の場合はどうだろう?」
「こんな工夫もできるのでは?」
と真剣に意見を交わし合う姿がありました。
互いの体験をシェアしながら生まれる熱量、そして仲間とのつながりこそが、THE ONEコミュニティの最大の価値であると改めて実感しました。
熱気に包まれた会場を、私は最後列から静かに見守っていました。
自分だけの「ストーリー」を掘り下げ、誰に、どんな価値を、どのように届けるのかを真剣に考える参加者のみなさま。
そのまなざしには未来への熱意があふれ、ノートには力強い計画が書き込まれていました。
決して簡単ではないプロセスに向き合いながらも、一歩ずつ挑戦する姿に、私自身も大きな勇気をいただきました。
『努力は好きに勝てない』
そして
『市場が答えを出す』
この言葉が会場に響いたとき、胸に深く突き刺さるものがありました。
単なる知識やノウハウではなく、自分の内側にある「ストーリー」の価値を再認識し、挑戦する勇気を持ち帰ること。まさにそれこそが、このグルコンで得られる最大の成果なのだと感じます。
今日ここから踏み出した一歩一歩が、やがて大きな物語となり、誰かの希望の光になる。そう信じて、THE ONEはこれからもみなさまの挑戦に一番近い場所で伴走し、誠心誠意サポートしてまいります。
そして私自身もまた、この学びを胸に、自分の物語を磨き続けていきたいと思います。
次回のリアルグループコンサルティングで、さらに成長されたみなさまとお会いできることを楽しみにしています。