【受講生の声:金森匠様】現役放送作家が持つPRノウハウをオンライン講座で体系化

  • 著者
  • クリエイター

動画で見たい方はこちら​​​​​​​

小林:こんにちは。教育スクールビジネス研究所の小林正弥です。専門家インタビューを行っていきます。今回のゲストは、現役の放送作家で、現在はPRマネージャー養成講座「PRカレッジ」を主宰されている金森匠さんにお話を伺っていきます。

金森:初めまして。金森匠と申します。

小林:よろしくお願いいたします。

THE ONEで結果を出している教育リーダー

金森匠さん 受講後の変化

✔︎現役のメディア側の視点から企業広報にPRを教える講座が完成

✔︎オンラインコミュニティ構築で広報一人ではできなかったことを実現

✔︎メディアのキーマンと繋がれるイベントも企画

✔︎THE ONEの仕組みで通常なら数年かかる体系化がすぐにできた

メディアの側から見た露出につながるPR方法を伝える講座

小林:現役の放送作家である金森さんが、放送作家PRのチームでPRマネージャー養成講座を主宰されておられますが、講座はどんな内容なのでしょうか。

金森:企業が事業活動を行う上で、実は並行して行わなければならないのがPRという仕事です。PRとは「パブリックリレーションズ」といって、社会・公共との関係を作る活動です。

ただ、これをきちんと理解されていない方、勘違いされている経営者の方や現場の方が意外と多いです。

プロモーションの頭文字を取って「PR」だと勘違いをされている方も結構います。また、広告との違いがわかっておらずに、無料で宣伝出来るツールだと考えている方もいます。この大きな誤りは、講座に入っていただければすぐにわかると思います。

私は、テレビ業界で放送作家という仕事をやってきて23年目になります。報道、情報、バラエティー、スポーツ、ドラマ、すべてのジャンルを経験してまいりました。

特にキャリアとして長いのは、情報・報道系です。日々情報を発信しつづけるコンテンツを扱っていると、企業の広報やPRをされている方や、PR会社と呼ばれる専門の会社の方から、よく売り込みや情報のご案内をいただきます。

そのときにどうしても、「自社のことをテレビ露出したい」という想いが強いために「うちのサービス・商品を紹介してください」と一本調子で持ってこられます。

持ってきていただくのは大変ありがたいのですが、現場としては視聴者、われわれも含めた生活者が、普段必要としている情報を届けようという想いでやっています。特に、報道系、ニュースの番組に携わっている人はとても正義感が強いですね。

「世の中を良くしていこう」「弱い人を助けよう」という想いでやっていますので、一企業の情報をそのままテレビで発信することはありえません。なのでそこに齟齬や、テンションの大きなギャップがあります。

私は、新卒の時、総合商社に入社しました。担当したのは、海外から食品原料を輸入して日本のメーカーに卸す仕事でしたので、モノの流れを俯瞰で見ていました。

今の私の仕事も「よく考えてみると扱っているものが違うだけで、情報の流れの中にいて、上から流れてくる情報を下流の生活者に流しているんだな」と感じます。そんな中で、企業の広報PR担当者さんが持ってきた情報を見ますが、彼らは、私たちより上流にいるわけです。

下流にいる私たちに情報を受け渡す際、企業側の「自分たちの会社を出してほしい」と、放送する側の「しかし私たちはあなたたちの手先ではない」という、ものすごく大きなギャップがあります。

また、これはどこの業界でもあることだと思いますが、業界ならではのトーンやマナーがありますね。言語が、やはり業界ごとに違うのです。PRや広報の世界で使われている言語と、テレビの世界で使われている言語にはちょっとした違いがあり、そこが共有されない限りギャップは永遠に埋まらないでしょう。

実際に広報PR活動をしている方の汗が、無駄になっていることが多いです。例えば、プレスリリースと呼ばれている、企業からメディアに案内するレターがあります。この書き方ひとつをとっても、小さいことのようですが実はとても大事なのです。

たった1枚のプレスリリースが、広告換算すると何千万、億に変わるかもしれないのですが、実は書き方をよくわかっていない方が多いです。

番組のスタッフルームには、企業からのプレスリリースが1日に100~200枚送られてきます。オンラインでプレスリリース情報を載せるサイトもあり、そこからもダイレクトメールが300~500通ずつ来るのです。はっきり言って見ていません。

つまり掲載サイトに情報を載せても、メディアに接触することはできません。意味が全く無い、ということではありませんが、メディアの露出を狙うなら、他にちゃんとしたやり方があります。

ギャップを埋めて、メディア側の立場で「こうすればもう少し露出につながりますよ」ということをお教え出来ればと思っています。

メディアと企業の橋渡しとなり、届けるべき情報を届けられるように

小林:金森さんのように、メディア側の方がPRのマネージャーや広報担当を養成するのは、今までになかったと思います。

しかし、メディア側でない人が結構PRのスクールをやっていますよね。その人たちが教えている内容で、メディアサイドから見て「これは実際とずれているよね」ということをいくつか教えていただけますか。

金森:プレスリリースの書き方ですね。実際に送られてくるもののうち、リアルな話、9割5分、全体的な傾向で言うと、ほとんどが捨てられてしまいます。

この現実は、送る側である企業とPR会社も、薄々わかっています。どうすれば良いかということも何となくはわかっているようですが、現実には解決出来ていません。

なぜそのようなことが起こるかというと、私はスクールの教え方に問題があると思っています。間違ったテンプレート通りにみんなが書いているから、このようになってしまうのです。

実際に現場の広報PR担当者から、「どのように書いたら良いですか。添削してもらえませんか」と相談を受けて、いろいろと教えて書き直したとします。書き直したものをそのまま送ればいいのですが、上司や経営者に確認をします。すると経営者はそれを直してしまいます。

「何だ、これじゃうちの会社の魅力が伝わらないじゃないか」といって、いわゆる会社主語のリリースに書き変わってしまいます。

現場の人は私に「すみません、せっかく直してもらったのですが上司に直されてしまって」と言います。私が「送ってみてどうでしたか」と聞くと、「全然反応ありませんでした」と言うのです。

経営者のPRへの理解がまだ足りていないので、PRとはどういうものかという部分からまずお伝えしなければいけません。

日本のPR市場はだいたい1000億円です。お味噌やマヨネーズの市場規模と同じくらいです。アメリカはその10倍で、およそ1兆円市場です。欧米の方が、PRに対する理解があります。日本は、まだそこまでいっていないですね。

小林:ここまでの話をまとめると、そもそもPR(パブリックリレーション)というものをプロモーションや広告だと誤解して自分たちの自社の売り込みに使っていたり、そのように教えている業界の課題がある。

これはメディア側やその先の視聴者さんにとっても、事業主にとってもハッピーではないので、PRマネージャー養成講座を立ち上げられたということでしょうか。

金森:両者の言語の差はそんなに簡単に埋まらないとは思うのですが、橋渡しをすることで、情報が上流から下流にもっとスムーズに流れるようになれば、むだな時間もなくなります。

本来、生活者が必要としていた情報、役に立つはずの情報が、売り込み方を誤っているがために、谷に落ちてしまって上手く流れていかないこともあったと思います。それをスムーズに流すことで、私たちもハッピーになりますし、社会も良くなります。

小林:具体的にはどんな方が受講する講座ですか。

金森:企業経営者さんや、主には現場の広報、PRをされる方が良いと思います。まず、担当する方が大事ですが、経営者の方も一緒に学んでいただくと、より事業が加速すると思います。

講座の運営について

オンラインを使って、広報とメディアを直接つないでいる

小林:2020年のコロナ禍において人が集まって学ぶのは難しかったり、それぞれが忙しい中、外部研修のために業務を止めてわざわざ出かけるのも大変だと思います。この養成講座のラーニングは、どんな形式をとっているのでしょうか。

金森:インプットの部分は動画でやっていただきます。ステップごとの専用のテンプレートに記入し応用してもらいながら、メールで聞いていただければわからないところの指導もいたします。ステップを2つ進むごとに、定期でオンラインでの1on1セッションをやります。

今(2020年10月)の段階で、自粛が続きリモートワークが進みました。元々1人でやっている人はさらに寂しくなっていきますし、横のつながりも作りにくくなくなっています。広報PR担当者がメディアの人とつながれる活動であるメディアキャラバンもしづらくなりました。

特にテレビ局では外部の人間が入れなくなってしまったので、メディアへの営業活動が出来ません。その不の部分を解消するために、講座と並行してメディアと広報PRの方をつなぐためのオンラインコミュニティを作りました。

PR担当者にとってはおそらく1番の悩みである、例えば「テレビ番組のスタッフの方と接する」というイベントを定期的に行っています。

小林:各企業の広報さん同士でも学び合えますし、コロナ禍で直接営業が出来ないメディアの人たちともつながれるコミュニティですね。

金森:その通りです。テレビ業界はブラックボックス、いろいろな業界の方が働いています。「どの人に情報を届けるのが1番効果的ですか」という質問もよくいただきますが、1つの番組にたくさんのスタッフが関わっていて、いろんな役職の人がいます。

「この人に届ければ良い」というハブがいるのですが、外から見ていても誰がハブなのかはわかりません。

小林:キーマンですね。

金森:実際にオフラインで営業に行って、「キーマンの人を紹介してください」と言っても、簡単には紹介してくれませんよね。その業界の中にいれば、誰に持って行けばいいのかがわかります。

イベントでは、キーマンを引っ張り出しておつなぎするということをやっています。これまでPR担当者が苦労してきた、テレビ局に電話してアポを取って出向いて、プレゼンをするまでのステップを、一足飛び出来るような環境を作っています。

小林:メディア側の人たちは、視聴者に役立つような良い情報を求めていて、企業も良い商品をお客様に届けたい。このマッチングを講座、さらにコミュニティで実現されているのですね。

THE ONEで講座を作るメリット

THE ONEの仕組みを使えば、時間のかかる体系化がすぐに出来た

小林:現役の放送作家の素晴らしいスペシャリスト講師陣がいる中で、私たちの新・講座型ビジネスというオンラインコミュニティの仕組みを選んでいただきました。もちろんご自身でも設計があったと思いますが、講座を構築する上でどんな点がお役に立てたでしょうか。

金森:広報PRのお仕事は多岐に渡っています。これを1人でやるとなると、傍から見ていて本当に全部できているのかと感じる部分がありますね。

オンラインにすることによって、1人で手に負えなかったことが出来るようになります。さらに今目指しているのは、横断型広報PRチームです。1人でメディアに売り込みに行っても、玉砕してしまうのが普通です。しかし、束になってかかっていくと、意外に聞いてもらえることがあるのです。

コミュニティには、いろんな業種の方がいらっしゃいます。お互いに補ったり、人の頭からアイデアをいただいたり、ある会社とある会社のサービスをコラボすると新しそうに見えるのでそれをニュース化したりなど、新しい提案も出来ます。

世の中には、1人で広報PRをしている方がたくさんいます。オンラインを使うことで、その悩みを解消して、さらに結果につなげることが出来ると思っています。

THE ONEの仕組みを使うことで、本来であれば3~5年、10年かかるような内容を体形化することが出来ました。基礎的なことは半年で学ぶことができます。

世の中に情報はたくさんあふれており、関連書籍もたくさん出ています。インターネットでもそれなりの情報は入手出来ますが、玉石混交です。その中からメディアの視点で、玉だけを拾い集めて体形化したのがこの講座です。THE ONEのプラットフォームがあったから出来たと言えます。

金森匠さんの今後のビジョン

小林:最後に、金森さんの今後のビジョンについてお聞かせください。

金森:今まで広報PRの現場で起こっていた不幸やむだを1つでも減らし、情報の流れをよりスムーズにして、生活者が求めている情報を正しく伝える。そして、結果として企業の認知を上げて、信用を獲得して売上につなげるこのお手伝いが出来ると良いと思っています。

小林:このスクールで、パブリックリレーションを上手くやっていく企業、広報担当者の方がどんどん増えていけば良いなと本当に思います。

今回は、現役の放送作家で、PRマネージャー養成講座「PRカレッジ」を主宰されている金森匠さんにお話を伺っていきました。金森さん、ありがとうございました。

金森:今日はありがとうございました

無料体験セミナー申し込み