著者・専門家対談

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【吉武 大輔】お金が苦手でも最高値になる方法

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2018年10月2日、『やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方』著者の吉武大輔さんと、『自分を最高値で売る方法』著者の小林正弥との専門家対談が行われました。お金が苦手でも最高値になる方法をお伺いしましたので、どうぞ対談をお楽しみください。

目次[非表示]

  1. 1.『やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方』著者 吉武大輔さんとは?
  2. 2.自由に活躍している吉武さんのイタリア旅行
  3. 3.やさしい人たちが成功するための書籍の誕生
  4. 4.豊かさとは?
  5. 5.仲間で自由に旅をするために
  6. 6.「どこに」行くかより、「誰と」行くか
  7. 7.収入が上がらない人が自由になるためのファーストステップ
  8. 8.ビジョンを事業にするために
  9. 9.自分を過小評価している人の解決策
  10. 10.人を動かせるというのは、人の感情を動かせる人
  11. 11.リーダーシップの3原則
  12. 12.自分らしく活躍するために大切にすること
  13. 13.吉武大輔さんから原理原則を学ぶには


『やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方』著者 吉武大輔さんとは?

【吉武大輔さんプロフィール】

IMAGINE INC. 最高経営責任者(CEO)
株式会社 ones holdings 取締役会長
一般社団法人アクセスリーディング協会 代表理事
7つの習慣®実践会 認定ファシリテーター
MBA(経営学修士)

1986年 山口県出身。18歳の時に英語の教員を目指して上京するも、大学在学中の2000人以上の人との出会いをきっかけに、卒業後1年間の準備期間を経て独立。世界No.1マーケッタージェイ・エイブラハムのマーケティング理論・ランチェスター戦略・ドラッカー理論・7つの習慣・経営学修士(MBA)など現実的成果を生み出す経営戦略と、スピリチュアル・陽明学・九氣方位学・奇跡のコース・エネルギーワークなど精神世界と呼ばれる領域の両方を幅広く探求し、現実と精神を融合した独自のビジネス理論・コンサルティング手法を確立。日本全国にクライアントを持つ異色のコンサルタント。過去の累計相談件数は7000件を超え、売上規模(年商数十万~十数億円)、業種業界、個人法人問わず、幅広いビジネスやコミュニティに関わりながら、現実世界と精神世界の橋渡しをミッションに全国で講師・講演活動を行っている。目に見えない世界や抽象的な概念を分かりやすくかつ論理的に説明し、マーケティングを中心とした経営戦略を設計することを得意とする。座右の銘は、Everything’s gonna be alright.

【ホームページ】http://daisuke-yoshitake.com/



自由に活躍している吉武さんのイタリア旅行

小林 : こんにちは、教育スクールビジネス研究所の小林正弥です。今回は専門家インタビューということで、吉武大輔さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。

吉武 : よろしくお願いします。

小林 : 私が『自分を最高値で売る方法』の書籍を出版させていただいたことをきっかけに、普段はなかなか聞けないような、第一線で活躍している専門家の方にお話を伺っていきます。吉武大輔さんは、2017年12月に『やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方』という本を出版されています。ちょうどイタリアから帰ってきたばかりということですが、どれぐらい行かれていたのですか?

吉武 : 今回10日間です。ミラノから入って、ベネチアを中心に仲間12人と一緒に回りました。全員日本人で、イタリアに住んでいた友達が毎年ツアーをつくってくれて。そこに毎年みんなで参加して、普通のパッケージツアーでは絶対に行けないスペシャルな場所を貸し切りバスで回って、夜は自分が担当してワークをして、内面のことを見ていくというツアーをしています。


やさしい人たちが成功するための書籍の誕生

小林 : 今回インタビューでお声掛けしている方というのは、ゼロからご自身の最高値、自分が最も活躍できるポジションを見つけていらっしゃる方ばかりです。吉武さんにも、どうやって自由に活躍していけるようになったのか、その辺りを聞いていきたいと思います。最初は去年出された本、あと今も何冊も同時に進められているということですけど、本を書いた経緯をお願いします。

吉武 : 20代前半に、「起業するぞ」「好きなことを仕事にするぞ」というのが、身内でも周りでもすごくブームがあって。自分は22歳で大学卒業して、そこからすぐに就職をせずに起業の道に入ったんですが、もちろん最初は何もなくて。何もない中で今まで9年間自営業をやってきて、いろんな人たちを見てきました。自分のマンパワーや才能を生かして、自分をスターにしてセルフブランディングして生きていくような起業の王道って100人に1人くらいだなと思いました。もしかしたらもっと少ないかもしれない。それはできないとは言わないけど、無理をしなきゃいけない。本当は自分が小さいとか、自信がないのに、人前では強く見せるとか、実績を素晴らしそうに見せるとか、人生と事業のギャップを感じることが多かったです。自分が習いに行った先生たちを見ていても、「一致しているな」という先生もいれば、「金は持っているけど、飲み会のキャラは全然違うじゃん」とか、いろんな本物や偽物を見てきた中で、人生と事業を本当に一致させて生きていくとはどういうことだろうというのを、自分の人生のテーマとして持っていました。人生と事業の一致、嘘ではなくて本当というところを大事にしたくて。その中で何も持ってない挑戦者というところから、自分をブランディングしてスターになっていく勇者という道と、実はこの勇者じゃなくても成功する道はあるよなと見つけたのが“賢者の道”でした。人をサポートすることで、自分が最終的に老師、お金も時間もある人になっていく。勇者の話の起業本や成功本はたくさんあるけど、やさしい賢者とか、自己アピールが苦手とか、自己主張が苦手、でも人のためだったら何かしてみたいというやさしい人たちが成功するためにはどうしたらいいだろう、ということを書いたのが今回の本です。

小林 : それで“やさしすぎるあなた”になったんですね。吉武さんは、先天的にスターだと思いますが、なぜそういうふうになれない人のところに課題を見つけることができたんですか?

吉武 : 自分の好きなことで起業することが、学生のときは夢でした。それができたら幸せになれると思って、2009年に大学を卒業して、2010年4月1日、ちょうど1年間フリーターをしてすぐ独立しました。独立して3カ月ぐらいで、意外と月30万くらい稼げるようになっちゃって、「よっしゃ!」となるかと思ったら、ならなかったんです。好きなことを仕事にしているぞ、アルバイトもしてないぞ、時間と自由も余裕があるぞ、なのになんで幸せじゃないんだろうと思いました。「これは金額が少ないからだ。金額が増えれば幸せになれるんじゃないか」と思って、25歳くらいのときに、月収150万までもっていったんですが、そしたら「終わった」と思っちゃいました。お金をモチベーションに独立するのは、自分に合わないなと思ったんです。でも世の中のモードは売り上げとか、利益とか、チームとか、年商や規模を追いかける中で、それは自分の道ではないと気付いて、そこからコンサルの仕事が始まりました。コンサルする人たちはやさしい人が多くて、「これをしたいけど、まだ専門性もないし実力もないし、人間的にも行動できない。不安が大きい、お金や時間が…」と言っている。そういう人たちと10年関わり続けて、その人たちが小さな一歩や成果を出せたとき、自分が150万稼いだときよりも凄く嬉しかったんですね。ここに自分の喜びがあるんだ、本当に人が自分の人生を生きていくこと、そしてそれが事業に反映されることに喜びがあるんだということを感じたんです。勇者で一度突き抜けた後に、賢者をやって、今、老師を目指しているというN型の道もあることに気が付きました。勇者もやるし、賢者もやるという道を、今来ているので、そのインパクトが大きかったと思います。今も本当だったら、本も出して、バックエンド設計して、ビジネスモデルつくって、売り上げあげて、有名になって、本もどんどん売れてと・・・いう王道に乗ればいいんだろうけど、あまりそこに気持ちが向かない人間で。人と関わりながら生きていきたいなと思ってます。ちょっと、変わってるんです(笑)


豊かさとは?

小林 : 自分と事業というのが、今、一致している状態ですよね。私もついつい忘れがちになるんですが、お金がある種のゴールになってしまって、でもお金は手段であって。その先に何か得たいものがあると、本に書かれていますが、吉武さんの考える豊かさって、なんでしょうか。

吉武 : 本の最後に書いたことが、人生の財産とは何かというところで、本当に自分がお金に困ったとき、必要とするときに、いくら集めることができますか。あなたのためだったら、みんながどれだけお金を預けてくれますか。「応援するよ」と口では言っても、「じゃあ、1万円貸して」と言ったときに、日本人はお金の貸し借りはだめって教育されているから、貸さないですよね。だけど、どこまで信頼関係があるのかは、お金で測れるので、もし自分が0円になって、どうやって生きていこうというときに、その自分を支えてくれる人たちがどれだけいるか。「うちに1カ月いていいよ」とか、「これ、100万円貸すから、ちょっとゆっくりしな」と言ってくれる人たちがどれだけいるか、私はそれが豊かさだと思っています。人間関係の中に本当の豊かさがあると考えるタイプです。

小林 : 私も学歴社会の中で、隣の机の友達というより、彼らより点数とって上にいかなきゃ、という中で生きてきたので、結構そういうのが苦手でした。困ったときにどれだけの人が助けてくれるか、というのは一見あいまいだけど、すごく分かりやすい豊かさの指標ですね。

吉武 : 自分の人生を自分だけで完結させることが自立と思われているかもしれないけど、“七つの習慣”では、相互依存が究極のゴールだと。私的成功ではなくて、公的成功の人とのかかわり合いの中で、人生や事業の成功を見出していくことが重要だといわれていて、私はそっちのほうが好きです。一般的なお金というのは、私的成功の要因がまだ強いから、自分が好きなことをするためにお金がほしい、自分が好きなところに行くためにお金がほしい、自分がほしいものを手にするために、というパラダイムに疲れてしまっています。競争が得意じゃないので、みんなで仲良く生きていき、かつ経済的にも精神的にも豊かになるにはどうしたらいいんだろうということを、ずっと探求しています。


仲間で自由に旅をするために

小林 : イタリアの話に戻りますが、自分だけではなく、仲間もみんなで12人というのもすごいですよね。それだけの休みは普通のお勤めだと難しいと思いますが、それはどういう企画だったんですか?

吉武 :普通にサラリーマンしていたら行けませんよね。土日しか休めないイタリアとか、無理して有休使うイタリアではなくて、時間の余裕を持つために私は自営業をしてほしいと思っているので、自営業の人たちが平日に旅行したり、プライベートも仕事も一緒にできるというスタイルを目指しています。

小林 : 今回のイタリアツアーはどうでしたか?

吉武 : よかったです。イタリアはご飯がおいしいです。今まで20カ国くらい行ってますが、イタリアは何回でも行きたい場所ですね。行ったことのない国に行って、行ったことのある国の数を増やしたいという気持ちもあるんですが、イタリアについては毎年行ってみたいと思うような縁を感じます。


「どこに」行くかより、「誰と」行くか

小林 : 吉武さんの中で、旅とか、海外に行くというのは、どういう意味があるんですか?

吉武 : どこに行くかじゃなくて、誰と行くか。一人旅はあまりしないので、誰とどんな思い出を共有するかがすごく大事です。例えば正弥と行くなら、熱海でもいいし、カンボジアでもいいし、ニューヨークでもいいし、正弥と何を共有するかに価値を見出す人間なので。人が好きなんだと思います。

小林 : 一見、自分のプロフェッショナルを極めていく職人肌のように見えますが、人が好きとか、人をどうクリエイトしていくかというところが、すごく伝わってきます。

吉武 : 人を活かすために、専門家として学び続けるというところにアイデンティティがあるかもしれません。才能が出る人が成果を出すのは、ある意味当たり前だし、才能がある人が努力したら稼げるのは当たり前だけど、私が関わる人たちは、特出した才能はないけど、思いとやさしさとビジョンがある、そういう人たちがどうすれば成果が出るかということを、血みどろになって、泥まみれになって、やり続けてきました。そういうのは、なかなか成果が出ないので、いかに分かりやすく、本質的なものを体系化してみんなに伝えるかというところをやってきました。


収入が上がらない人が自由になるためのファーストステップ

小林 : 今回、自分の経済価値を最大化していくというところで、もう少し聞いていきたいと思います。分かりやすくいうと、なかなか自分の収入が上がらないとか、お客さんが見つからないという人たちの、ファーストステップはどのようにしたらいいんでしょうか?

吉武 : 二つアプローチがあって、一つは具体的なアプローチで、もう一つは精神的なアプローチです。具体的なアプローチから話すと、まず自分がいくら収入欲しいかを書き出す。100万なら100万でいいです。書き出した後に、使い方まで全部書きます。「月収、100万欲しいです!」「いいよ、何に使うの?」「うーん…分かりません…100万くらいあればいいと思って…」。

小林 : そういう人は、意外と多いですよね(笑)

吉武 : でも月収100万というのは、手取りの100万なのか、税抜き後の手取りの100万なのかで、130万くらい設定しないと100万はないよ、というのを知らない。具体的に明確にするということは力だと思います。「私は月収100万、毎月手取りで欲しいです。なぜなら、家賃は30万でここに住んで、車の維持費がこれくらい、食費はこれくらい、自分の勉強にこれくらい、投資にこれくらい使います」と言える人は力がある。でも「なんとなく100万円」という人と、使い道が明確な人では、パワーが違うのでコミットも違う。書き出せないということは、知らないということだから、知る努力をする人は稼いでいけます。でも「知らない」「分からない」で止まる人は、そこで止まる。具体的なことは全部書き出す。30万でも10万でもいいから、とにかく明確さが大事。「これができたら本当にうれしい」というものが書けるのか。「意外と100万じゃ足りないな」とか、「100万だと余るな」とか、人によって違うのでそれを書き出す。これが具体的なアプローチです。精神的なアプローチは、お金も時間も才能も健康も仲間も全部あるとしたら、何がしたいですか、というのを書きます。「旅行に行きたい」「ビジネスで成功したい」「億万長者になりたい」とか全部書いた後に、それ、全部かなって。全部やりたいことやって、家族のことも愛したし、今世でやり切ったと思った状態になりました。で、今何しますか?と聞く。顕在意識的に求める欲望や夢に人生を使おうとしても、実際うまくいかないので、全部やり切って、何が残ってますか、ということを知ってほしい。そのために自分の人生を使うというところに、自分の最高値、自分のコミットをかけていくということをしていく。

小林 : 回り道をしなくなりそうですね。

吉武 : 人生、大体回り道だから(笑)

小林 : それはそれで楽しいけれど。なるほど。

吉武 : 目指す方向が分からないと、ずっと迷子なので。自分が目指したいものが、まず明確にならないと進めないです。「楽しいところに行きたい」で、たまたまディズニーランドには着きませんよね。ディズニーランドに行きたいのか、USJに行きたいのか、沖縄に行きたいのか。目的地が決まらないと、行動も戦略も決まらないので。できるだけその方向性がド真ん中であるほうが、意外と行きやすいです。そこの明確化を、最初に徹底的にします。

小林 : 今うまくいってない人の解決策として二つあって、一つは、「具体的にいくら必要なのか」。使い方まで書き出すということですね。私もこれ、やったときがあって、確かにそこから収入がグーンと伸びました。二つ目が、「なんでもできるとしたら何する?さらにそれをやり切った後、何する?」。これも人によって全然違いますか?

吉武 : 全然違う。大体最初は私的な欲求が出てきます。私的な欲求を出し切って、自分が完全に満たされた後に、それでも出てくるのがその人のライフミッションとか、その人が人生で本当にやりたいことだったりするので、それが見出せたら素敵だと思います。

小林 : 続いて、吉武さんの視点から最高値についてアドバイスをいただきたいと思います。私の最高値のコンセプトは、ものやサービス、何を売ってもいいけど、お客さんが本当になりたいサクセス、カスタマーサクセスを提供していくと、それが一番最高値で買ってもらえます。そして、カスタマーサクセスには終わりがないので、カスタマーサクセスを一緒に実現していくパートナーになりましょうということを提案しています。カスタマーサクセスという考え方について、どう思われますか?

吉武 : ものすごく素晴らしい考え方だと思います。私の言葉にするとビジョンですが、どんな世界をつくりたいのか、どんな未来を生きていきたいのか。それが近いと、カスタマーサクセスは成功すると思っています。例えば、地球の森を守りたいと言っている人に、自分が共感できればずっと一緒にできるけど、「森なんかどうでもいいけど、このクライアント、払いがいいから一緒にやろう」というのだとうまくいかないと思っています。逆のパターンもそうで、自分が森のことやりたくて、あのコンサルタントに言えばうまくいくらしい。でもそのコンサルタントは森には全然興味なくて、お金稼ぐのが好きとか、飲むのが好き。自分の価値観や世界観が近い人同士が、自分の持ってるバリューを交換し合うと、すごく成果が出ると思ってます。そういう人に出会えた人はラッキーだと思うし、自分の思いが分からない人はまずそれを明確にすることが大事だと思います。

小林 : 自分のビジョンを明確にするということですね。

吉武 : ビジョンとカスタマーサクセスは、正弥の中で違うの?

小林 : かなり近いものだと思ってますし、実際僕も自分のサービスを案内するときは、なんのためにやるのかというミッション、目指すゴール、あとどういう価値観を持って進んでいるのか。これに共鳴したい人は一緒の船に乗りましょうというふうに言ってます。そういう意味では、ビジョンで掲げているゴールとカスタマーサクセスは一緒ですね。

吉武 : クライアントさんで、カスタマーサクセスは結構明確な人が多い?

小林 : 半々ですね。


ビジョンを事業にするために

吉武 : 私も、自分のビジョンとあらたなるサクセスを見い出している最中です。どうやったら、ビジョンとか自分の向かうべき方向、それが感情的なものだけじゃなくて、事業としてもそこにちゃんと進んでいくか。その道のりは、どういうふうにしたら見えるのかな?

小林 : 僕のアプローチは、お客さんのことよりも前に、まずあなたがどういう人生を実現したいですかという理想のライフスタイルを、ものすごく聞いています。人によっては、場所とか人間関係とか自由をベースに、月100万稼ぎたいと。お客さんは、自分の求めるものに対してお金を払うわけです。自分のライフスタイルを維持した上で、お客さんのサクセスを追求していく見つけ方は、本にもある程度のフレームワークを書きましたが、大きい川の流れからちょっと水を引いてくれば、数千万から1億くらいのビジネスはつくれます。僕もやってるし、僕のクライアントさんもやっています。水というか、お金の流れが何も流れてないところに、いくら水を引こうとしても無理ですよね、という話です。自分のライフスタイルを実現したいなら、それに近いことをやってる個人や、企業である自分が参入する前に活躍してるプレーヤーたちをしっかり調査しましょうと伝えています。

ただ、その人たちと全く同じことをやって、物まねだけだと参入する意味もないし、選ばれる理由がないから、それだけでは駄目ですよね。お客さんは自分のサクセスをかなえようと思って、先行してる人たちにお金を払ってるわけです。そこで満たされないNeedsやWantsを徹底的に調べて、ここで満たされない悩みを抱えているお客さんをサポートしてあげるような、ちょっとずらしたところにポジションを取りましょうと。現実的には、僕の地元に利根川というでかい川がありますが、利根川からちょっと水を引こうと思ったら、すごく簡単です。それと同じように、こちらに何千万人というお客さんがいるとしたら、それでヒュッと引いてあげればよい。例えばライザップだとしたら、“10万人突破”と書いてあったら、10万人累計いるわけです。仮に30万のプログラムを作って、年間1000万突破しようと思ったら、30人だけお客さんがいればいいわけなので、年1000万の売り上げをあげたいなら、10万人流れてる中から30人、ヒュッと引けばいい。そういう感じです。

吉武 : いいですね。算数なんだけど、その算数すらしない人が結構いるなと思います。市場がどのくらいで、ここに対してどのくらいのパーセンテージ取ればこうなる、というのは調べたら分かるし、算数なんだけど、私は意外とそれをやらない人が多いと思います。最初から数字が苦手とか、自分がやりたいことに目が行き過ぎて、「自分を売ろう」と見過ぎて、市場ではこの類似サービスはどのくらいで評価されているのか。自分ではこのくらい価値があると思っているけど、市場ではもっと高いのか、低いのかは、客観的に見て、数字をちゃんと引いていく必要はあるなとすごく思っています。


自分を過小評価している人の解決策

小林 : 僕の場合、自分という商品を高値で売りましょうというアプローチですが、みんな過小評価しがちなんです。だけど、吉武さんがおっしゃるように、市場価格としてはこれくらいなんだなというのが分かれば、自分で背伸びして値段をつけるのではなくて、市場価格に対してある程度調整すればよい、というのはあります。

吉武 : そのためにちゃんと市場を調べて、かつ成功できるモデルを見て、モデルにできる場所はちゃんと参考にしていく。いいですね、理にかなってますね。

小林 : 『日経トップリーダー』という、日経BPさんが出している経営者向けの雑誌で、ちょうど去年特集されていましたが、あらゆる会社の、あらたな競争戦略として、教育化というのがあります。あらゆるビジネスは全部教育ビジネスになっていきます、という未来予測が出ていました。僕、そこで「あ!」と思って。ワインの卸を単品でやってる人が、ワインをその都度売るのは1本2000円、3000円じゃないですか。でもワインの通信講座という学びの付加価値をつけて、学びは一発で終わらないので1年間のコースにして、1回の申し込みで10数万円の売り上げがあがるようなものにしました。

教育というのはすごく儲かる。なぜ儲かるかというと、結局人の役に立っているから儲かるわけで、すごく人の役に立つビジネスだなということで、教育化ということをこの本でも提案しています。吉武さんの本でも、最終的に経済的・時間的に余裕がある人は老師、教育に行くという話がありましたが、教育という話も、吉武さんの切り口から教えてください。

吉武 : 人の全ての営みは教育にたどり着くという章があって、今の話と同じで、例えば飲食店だったら、アルバイトよりもアルバイトリーダーを育てられる人が時給が高いし、アルバイトリーダーを育てられる店長が高いし、店長よりも各店舗を見るSVのほうが高いし、SVよりもSVを統括できる取締役員のほうが高いし、役員よりも社長、社長よりも会長、会長よりもその会長をうまく回せる株主のほうが強い。結局教育の質が高ければ高いほど、人を使えるし、人を生かせることができる。時間をつくろうと思ったら、人を使うか、仕組みを使うかしかないし、結局人を動かせるというのは、人の感情を動かせる人だと思います。

小林 : そこをもうちょっと詳しくお願いします。


人を動かせるというのは、人の感情を動かせる人

吉武 : 最高値というのは金額だけど、価値を高めるためにはどうしたらいいかというと、ビフォーアフターの差額を大きくすればするほど、価値が上がるんですね。例えば、おなかがすいてます、吉野家の牛丼食べました。おなかいっぱい、500円。おなか空いています。フレンチのコースに行きました。2万円、3万円。どうせ食べて時間が経ったらおなかは減るから同じなのに、なぜそこに40倍、60倍の差額があるかといったら、感情のレバレッジがかかるわけです。感情をビフォーアフターでどれだけ動かすことができるかで、価格は変わるわけです。

小林 : 感情のビフォーアフターが価格になる。

吉武 : それを数値化したものが価格だから。感情をどれだけ動かすことができるかというのが、人を動かすのもそうだし、お金を動かすのもそうです。お金と感情を扱える人のことを老師と呼んでいます。

小林 : そんなこと、どこでも学べないですね。

吉武 : 私のこの本は、“お金の問題に見えるものは、全て感情の問題です”からスタートします。感情を動かせる人は、人の行動も動かせる。それが多分教育につながってくる。人と共に生きることができる人だし、人が目指すべき方向を一緒に歩んでいくことができる人が、教育だと思う。

小林 : 人間関係という2人以上の関係ができた時点で、感情って良くも悪くも動かされますよね。どうしたら、人や自分の感情を動かして、お金の勘定もコントロールできるようになるんですかね。


リーダーシップの3原則

吉武 : 持論ですけど、まず自分をちゃんと知ること。リーダーシップの3原則があって、セルフリーダーシップがまず最初。自分自身のリーダーシップがあってはじめて、自分を見ることができる。その次が他者とのリーダーシップを発揮して、最後が社会に対してリーダーシップを発揮する。リーダーシップは、まず自分に対して発揮しなきゃいけない。人を動かそうとする前に、自分で自分を動かすことができない人は、人を絶対に動かせないから、よく自分を知って、よく自分を見て、よく自分を感じて、強みも弱みも知ることが、はじまりです。でも自分って見えないから、自分以上に自分のことをよく見てくれる人をちゃんとそばに置いて、フィードバックを定期的にもらうこと。それが正弥のサービスだと思うし、自分でこれが最高値だと思っていても、客観的に見たら「もっとこうですよね」と言ってくれる人がいてくれるから、自分の思いと客観的なフィードバックでさらに成果が出ると思います。自分を知る、自分で自分を導く、かつそこに客観的なフィードバックをもらうと、人を動かしていける人になっていくと思います。

小林 : 僕も、その人が価値を最大化できるポジションはどこなのかを見ていきますし、あと、今まであるものを活かすというのもありますが、その人がそこのポジションに座れば、人の何倍速で成長できるので、特に教育のビジネスでは、自分の成長が先で、お客さんへの価値提供はその後なので、そのポジションに立てれば、何倍速でも成長していけます。

吉武 : そういうことありますよね。同じことしていたのに、ちょっとポジションが変わったら、すごく抜ける人とかいますよね。

小林 : 自分が輝く場所を知ることができればいいですね。僕のアプローチと吉武さんのアプローチは、ちょっと違うかもしれませんが、吉武さんはエモーション、感情というセンサーを使って、自分を知るということを結構やってるんじゃないかと思います。感情と自分を知るというところを、教えてください。

吉武 : ビジネスという手段を通じて、やってることは、感情とか、人間とは何かとか、人が生きるって何かみたいな、哲学をビジネスにしてる。普通の人は、ビジネスを成功させるために哲学を勉強する。私は逆で、自分が人生で哲学したいから、手段としてビジネスを使っている。両方やっているんだけど、目的は哲学になります。哲学というのは、答えが出ないものに対しては、自分の人生を使うことだと思っていて、答えがないものを探求し続けたいから、ビジネスをしてます。

小林 : それこそ、生きるとは何かとか。

吉武 : 人はなんのために生まれたのかとか、地球の未来はこれからどうなるのかとか、ある種、興味がない人からしたらどうでもいいことに人生を使うことにしているから、感情ってすごく大事です。感情って何かというと、五感で感じている情報のことなので、感情を知りたければ、まず自分の体からアプローチすることが本質です。自分が何かを食べたときにどんな味がしてるかとか、何を聞いてるかとか、何を見てるのか。そういうマニアックなアプローチを一個ずつ丁寧に見ていくのが、最近のマインドフルネスだと思います。五感を解放して“今ここにある”、それは五感の情報イコール感情をちゃんと見ていく、感情にのまれない。今、怒ってるな、悲しんでるな、やる気が出てるな、ということにとらわれずに、その境地でビジネスをしていくとうまくいくよというのが、マインドフルネスの入り口です。

小林 : 僕もメディテーション、マインドフルネスをやってますが、思考が止まって、感覚のほうにいけるというのは感じます。

吉武 : なんで経営者はみんな、これをやるんだろうね。

小林 : やっぱりそれは、吉武さんの言うように、答えのない問いを問い続けて、自分の中である種直感で決めるしかないじゃないですか。それはこれから特に大事な力だと思います。

吉武 : 変化がすごいですよね。1年が多分、過去の10年分くらいあるから、昔の人が3年、5年かかっていたことが1年でいけると思うし、3カ月で100万というところも、昔は3年くらいかかっていたと思いますが、今はITとか仕組みとか、いろんなものがあるから、昔は3年かかっていたものが、今は3カ月でいけるというのは、リアルに感じますよね。

小林 : ロジャー・ハミルトンの『富の法則』という本で、価値xレバレッジという話がされています。自分の価値をしっかり提示できれば、あとはレバレッジで富を倍増させるというのは、個人レベルでもやりやすくなっています。

吉武 : 自分の価値が分からないと、最高値という価格もつけられないですもんね。価値というのは感情だから、自分の感情がどういうときに動くのか、クライアントの感情をどんなふうに動かしていくのか。感情が動くと、人は行動するから、そこにどんな感情があるのかというのを見出せるといいと思います。

小林 : 老師的な感じですね。

吉武 : 目指せ、老師(笑)


自分らしく活躍するために大切にすること

小林 : 人は、目に見えるもので考えてしまうけど、いろんなビジネスや人生をマスターしてる人、老師レベルの人というのは、そういう人の感情とか目に見えないものを扱っているんだなというのをあらためて思いました。最後に、世の中これからどういう風になっていくのか、吉武さんの意見を聞いてみたいです。世界を回ったり、いろんな人と交流して、いろんな未来を見つめてると思いますが、これから世の中がどういうふうになっていくのか、その中で自分らしく活躍していくには、どういうことを大切にしていけばいいのかを、教えてもらえますか。

吉武 : これも二つのアプローチがあって、一つは自営業をしてほしいです。今の仕事が好きで、働いてる環境も最高で、給料も時間も休みもばっちりだという人は、自営業しなくていいと思うけど、今から格差がどんどん広がってくるから、今の仕事に将来性を感じられないのに、「これやめたら、やばいし、まずい」と思ってるなら、早く自営業の準備をしたほうがいい。税金的に見ても、圧倒的に自営業のほうがいいから、そういうことも始めると分かると思うので、今の仕事が大好きじゃなくて、他にも可能性を見出したいという人がいらっしゃったら、ぜひ自営業の道を考えてほしい。別にそれで100億、200億と稼がなくても、自分と家族が暮らしていく分を確保するというのは、今できる時代だから、そういうことがやりたかったら、正弥のところに行けばいいし、私のところに来てもらってもいい。まず自分の人生を誰かに預けない。自分でちゃんと選択している、そこを持ってほしい。それはあくまで自力の話で、自分としてのチョイスはそれが一つで、もう一つはちゃんと人とつながり続けてほしいということ。長く縁をつなげていくことの大切さ。自分のメリット、デメリットで、付き合う人や場所をころころ変えるんじゃなくて、正弥が好きだから一緒に何かをしたいとか、そういう風に、長い人間関係をベースにした人生設計をしてほしいです。これも“七つの習慣”の効果性の定義の中にあるんだけれど、人の豊かさや本質は人間関係が全ての土台だから、そこをおざなりにしてお金を稼いだり有名になっても、あとでしっぺ返しが来るので、本当に何かあったときに、自分を投げうってでも助けてくれる人というのは、1人でも2人でも増やし続けていってほしいです。

小林 : 本当にそのとおりだと思います。今は副業してる人が隠れキリシタンみたいだけど、専業で会社員やってる人たちが複数の収入源を持ったり、自営業をやってる人たちに対してのリスペクトというのが、それが早ければ来年なのか、すぐ変わってくるのかなというのを感じています。あと二つ目の“人と長い付き合いを”という話で、結構日本人ってもともとはサラリーマンというよりは、みんなが自分のできることを自営業的にやってきたという働き方もあるし、千年企業というのが日本には唯一7社くらいあるらしくて、そういう意味ではサステナビリティとか、いろんな人との縁を持続していくということを、もともとの特質として持っていると思うので、吉武さんのいう、自分でちゃんと商人をやるというのと、人とつながっていくというのは、むしろ僕ら日本人というのはやりやすい民族なのかなと思っています。

吉武 : なんだけど、最近は西洋化していて、人との関係性がメリット、デメリット、あと自分に自信がないとか。どちらかというと負のほうの遺産が大きいから、本当に人を信頼して、人に信頼される人であろう、そこが目安でビジネスが得られればいいのに、「人から信頼されない、くそ!ビジネスで見返してやろう」とか、「金さえあれば、この問題が解決できんじゃないか」というちょっと日本的ではないアプローチが多いように感じます。だけど、やっぱり誠実さとか信頼関係をベースに自分の人生を選択すること、そして仲間とシナジーを目指していける関係が増えるといいなと思います。


吉武大輔さんから原理原則を学ぶには

小林 : 吉武さんの情報はどこに行けば手に入りますか。

吉武 :「吉武大輔」で検索すると、オフィシャルサイトが出てくるし、今は“IMAGIINER”という会員制のオンラインの私塾をやっていて、七つの習慣をベースに、人生と事業に必要な原理原則を毎月学ぶような私塾です。

小林 : 「吉武大輔 IMAGINER」で調べると、吉武さんの情報が得られます。あと、『やさしすぎるあなたがお金持ちになる生き方』、こちらもぜひお読みください。勇者、賢者、老師の関係がより分かりやすくまとまっています。今日は吉武さんの話を聞いてあらためて、これを見てくださる方との縁も、大切に育んでいきたいなと思いました。今日はどうもありがとうございました。

吉武 : ありがとうございました。

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