著者・専門家対談

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【小林一行】なぜ一流の男の腹は出ていないのか?

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目次[非表示]

  1. 1.『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』著者 小林一行さんとは?
  2. 2.自殺未遂から立ち直れた理由
  3. 3.2年で25kgのダイエットに成功
  4. 4.なぜベストセラー作家になれたのか
  5. 5.最速で成功する方法とは
  6. 6.最初のお客様はどこにいる?
  7. 7.リバウンドはほとんどない
  8. 8.心を変えるには価値観のゆがみに気づくこと
  9. 9.ビジネスを拡大する秘訣
  10. 10.稼ぐ勉強法はアウトプット重視
  11. 11.黙ってお腹を凹ませる方が信頼される
  12. 12.出版したい人へのアドバイス
  13. 13.幅広い読者へ届けるためのリサーチ法
  14. 14.言葉の裏に隠された感情の起伏
  15. 15.従業員をもっと元気にしていきたい


『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』著者 小林一行さんとは?

【小林一行さんプロフィール】

うつ・過食・自殺未遂の経験から心理学・自己啓発を学び自分自身でうつを克服。その時の経験をダイエットに応用し独自の手法で25kgのダイエットに成功。 「こんな意志の弱い自分でもできたダイエット法だから誰にでもできる」と考え、このダイエット法を人を広めるため、セミナーやダイエットの個人コンサルティングを展開。さらに出版活動を行ない、著者として9冊の本を出版している。代表作「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」は10万部を超え累計18万部の著者である。

【著書】
『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』
『1日30分で理想の体型を手に入れる方法』
『超図解!なぜ一流の男の腹は凹んでいるのか?』
『できる男の腹凹術』
『なぜ美人はケーキをがまんしないのか』
『ビールを飲んでも飲んでも腹が凹む法』



小林 : こんにちは、小林正弥です。 今回は著者対談ということで、日本メンタルダイエット協会代表の小林一行(いっこう)さんにお話をうかがっていきます。 一行さん、よろしくお願いします。

一行:よろしくお願いします。

小林 : (本が)こちらに並んでいるように一行さんはダイエットのプロで、たくさんのご著書を出されていたり、企業に健康経営を広めたり、個人向けにダイエットの指導をなさっています。よろしくお願いいたします。

一行 : お願いします。

小林 : ダイエットにビジネスの要素を盛り込んだというのは非常に画期的だと思うのですが、今までのご経歴について簡単に教えていただきますか?

一行:もともと私はITエンジニアとしてコンピュータのプログラムやハードウェアの設計のようなものをやってきました。(今とは)全然真逆のことを仕事でやっていました。

その時に仕事の行き詰まりや会社の人間関係などでうつになって、そこでかなり過食が始まって太っていったのです。

過食が始まったあたりから、自分が生きている目的とか価値が見出せなくなってきて、どんどんメンタルが落ち込んでいって、自分なんて生きている価値はないということで自殺未遂まで図りました。そのときはたまたま妻に止められました。(その後病院から)帰ってきたときに、今までの見方や考え方では生きていけないと思い、(このままでは)また自殺をしようとしてしまうだろうと。

そのときは本気で家族全員に遺書まで書いてやったので、もう本当に最後の決断までしてしまいました。そこから見方や考え方を変えないとまたやってしまうに違いないと思って、そこから心理学や自己啓発を図書館で本で読んだりして自分の考え方を変えようという風になっていったんですね。


自殺未遂から立ち直れた理由

一行 : その中で実は妻からこんな本でも読んだら? と渡されたのが『ライフワークで豊かに生きる』という本田健さんの本なんです。そこで本田健さんの本を読み始めて、『ユダヤ人大富豪の教え』が発売されてつまりその頃なんですけど(2003年)。

健さんの本を読んでいるうちに、これは絶対会いたいと思って、まだダイエットも何もしてないうつの頃です。

そのときに初めて健さんの八ヶ岳の2泊3日のセミナーに行ったんです。(本田健さんの)ホームページ見たらそのセミナーしか載っていなかったので、健さんに会うには(このセミナーに)参加するしかありませんでした。今だとかなりハイエンドの方の2泊3日のセミナーに生まれて初めて行って、名刺を持ってないしどういうものかも分からないのに行きました。

すごくびっくりしたんです。そもそも私がそれまでいたサラリーマンの中の人達って、「今日調子はどう?」と聞かれたら「いや、うまく行かなくてね」とか「ここの調子が悪くて」とか「世の中やっぱり駄目だよね」という発言が普通だったんですね。

それなのに本田健さんのセミナーに行くと、(会場に入る前に)待ち合わせている列に並んでる時から「今日調子はどう?」「うん最高!」「もうすごくツイててさ」(というやりとりを聞いて)すごくびっくりしたんです。

そこで2泊3日のセミナーに参加して、本当に健さんに感謝なんですけど、「こんな僕でも成功できますか?」て言ったところ、「この人が成功できると思う人(手を上げて)」みたいな感じで(会場で)ティーアップしてくれました。

その当時は何もできてないんですから、もう本当に1参加者で、しかもすごく自己肯定感が低かったんですけど、2泊3日が終わったときには、家帰ってきたときには「俺起業するよ!本書くよ!」みたいな感じで帰ってきたんです。

奥さんにしてみたらビックリですよ。奥さんが行かせてくれたのは、うつで苦しんでるから「ちょっとでも良くなれば」「元気になればいいな」っていうので行かせたら「俺会社辞めるよ、起業するよ」て言って帰ってきた。だから、「いやいやいや!」とすごい反対されました。「ふざけるな」って言われてまたもう1回挫折したのですけど。ええっと思って(ガッカリして)また落ち込んで。「本も書けないのか」と思って。そのときに書こうとしてたのはパソコンの本でした。

小林 : 全然違うテーマだったのですね。

一行 : (当時は)ダイエットしていませんでしたから。だからパソコンで今までの本が分かりにくいから分かりやすいパソコンの本を出そうということを言っていたんですが、やらなくて良かったと思います。

小林 : 結果的には本田健さんとダイエットのプログラムだったりそういう研修も一緒に企画されたりして。

一行 : 今はですね。最終的にはそうなりました。今から15年前の当時の自分では全く!全く!全く!想像できない。そんなことはあの本田健さんですから。本当に尊敬して、今ももちろん尊敬していますけれど、その健さんに名前を覚えられることすらないと思っていましたから。


2年で25kgのダイエットに成功

小林 : うつで本当に命を絶とうとまでしていた。遺書を書くって本当に(死ぬことを)決めたっていうところもあると思うんですけれど、そこからこのようなベストセラー作家、そして健康経営だったり個人向けダイエットの指導をされてるじゃないですか。今のメインの活動について教えていただいてもよろしいですか?

一行 : 先ほどの話の経緯にもなるのですが、結局私が太ったのはメンタル面が原因だったのです。メンタル面を病んでストレスが過食になっていって、過食で太っていって。これは食べるのを我慢したり、食事を変えようとしてもできなかったんですね。

小林 : 従来のダイエットのアプローチではまったく・・・

一行 : まったく成功できない。これはなんだろう? ということで、結局うつを改善するように、自分のメンタル面を健さんの本や心理学の本を参考にしながら、自分のメンタルケアをしていた結果、うつが良くなっていきました。それをダイエットに応用した結果、2年で25kg(減らしました)

小林 : 子供一人分ぐらいですね。

一行 : それでも月にしたら1キロぐらいですから、ぜんぜん苦しくなく自然な形で痩せて、しかもリバウンドしなかったので、今までのダイエットのメソッドって大体何を食べるとかどんな運動するとか、そういうメソッド面しか書いてないものばかりでした。今もほとんどそうですけども。

私はダイエットの成功にとって必要なのは、メンタルの改善、メンタルを変えることだと自分の身をもって体験していたので、それを世の中に伝えようとしました。こんな自分でもできたんだから誰でもできるに違いないと思ったんですね。うつで過食で自殺未遂までした人間でもできた方法だから誰でもできるに違いない。だったら世の中に伝えようということで、ダイエットコーチとしての活動をはじめました。そのときから本を出したいと思っていました。


なぜベストセラー作家になれたのか

小林 : 今やベストセラーになっていると。僕自身2冊の本「自分を最高値で売る方法」と「億を稼ぐ勉強法」を出していて、この本で伝えているロールモデル(お手本)が一行さんみたいな方なんです。つまり自分の人生を克服したりとか、何か乗り越えた、目標達成した経験を最高値のパッケージというか、人が買ってもらえるようなプログラムにして、本とかプログラムとかをたくさんの人に届けて、自分のキャリアを最高値にしていくということをこれらの本で伝えたかったことでした。

まさに一行さんがそれを実現されているなと思って、そこに至るまではご苦労だったりとか、どのようなプロセスで今の成功に至ったのですか?

一行 : 実は私のダイエットというのは、ダイエットを入り口にしたメンタルケアなんですね。だからダイエットという入り口で来た人に対して、実は大事なのは心を変えることですよというメソッドなんですけど。これを世の中に伝えると絶対世の中は良くなる。しかもダイエットなら伝えやすい。

入り口が大きく伝えやすいからこれを世の中に広げようということで、10何年前に活動をはじめた頃に出版したくて小冊子を書いて、いろいろな出版パーティや出版セミナーに行っては編集者さんに渡したりしていました。

その一方で毎日毎日ブログを書いて、自分のコンセプトを深掘りしていったところはあります。

最初伝えようと思っていたことが10だとしたら、いっぺんに書けるのは10しか書けない。だけど、毎日毎日「自分のダイエットてなんだろう」と掘り下げ続け、身の回りで起きたことを自分のダイエットというフィルターを通したらどういう風に情報発信ができるだろうと(常に思っていました)

ブログを毎日書くとネタがなくなると良く言われますが、それは自分の身の回りに起きたことを(組み合わせれば)「雨とダイエットってなんだろう?」「心の雨とダイエット。いつもやる気に溢れているわけではないよね」というようにパッと出てくるわけです。

そういう風に自分が勉強したことやセミナーから学んだこと。それを全部自分のダイエットというコンセプトのフィルターにかけてブログに出すことをやることで、自分のダイエットのメソッドがどんどん深掘りされていって書くことが増えていったし、伝えたいことも増えていった。だからいっぺんに今のようなのような本を書いてくださいと言われたら書けなかったです。

やっぱりそれは3年間、4年間、5年間とブログを書き続けてきたことがあったから本も書けるようになっていったし、いざ出版というチャンスが来た時にパッと出せるんです。

小林 : なるほど。


最速で成功する方法とは

小林 : 今は出版やプログラム作りのエッセンスが散りばめられていたと思うのです。もう一度整理させていただきたいのですが、これから自分が何かを世の中に分かち合っていきたいという人たち、起業・独立したいという人たちが全くゼロから最速で一行さんのように活躍していくには、何をどの順番でやっていったら良いのですか?

一行 : 私は今伝えたいものが何なのか。世の中に対して何を発信したり貢献したりしていきたいのかというのをまず決めてもらう。それは自分の経験の中に隠されている。私だったら、うつで過食で自殺未遂したという一番のネガティブな経験。ここにヒントがあったわけです。

自分の人生を洗い出して、まず世の中に何を伝えるのか。どんな人をどういう風に救うのかを決めた後に、その人を救うために自分は何ができるのかというのを毎日毎日情報発信をブログで数行でも良いので書き始める。やっぱり蓄積がないと、いきなりチャンスが来ても何もできないので。

毎日毎日今できることをする。私だったら電車の中で40分という時間があったので、40分かけてブログを一本書いていました。

小林 : 通勤時間の40分で。

一行 : はい、そうなんです。その蓄積が今の自分のビジネスを作ってくれています。それは一朝一夕で出せるものではないし、一番最初に昔書いたものは今のダイエットのコンセプトとは全く違ったものを書いていたので。やはり「(ダイエットをするには)○○を食べましょう」というものでした。

そういう気付きというのも続けることによって生まれるので、やはり、はじめるんだったら今すぐやれることをしてください。文章でもいいし、今なら動画でもいいし、自分が一番得意な発信方法で一人でいいから。「友達がいないんです」ということでも、一人ぐらいはいますよね? 自分が伝えたい人を一人想定して、アクセスが集まろうがなかろうがやる。

多くの人はアクセスが来ないと言って辞めちゃいますけど、それがあってもなくても見る人は見ますから、それを信じてやり続けるって言うことはまず最初ですね。

小林 : テーマを決めて1日30分でも40分でもコツコツ情報発信し続ける。その中で自分のプログラムのネタを深掘りしていく。

一行 : そうですね。

小林 : そこからさらにそれをビジネスにしていくにはどうしたら良いでしょうか。

一行 : ここから先はそれをどういう風にまとめるかっていうことでセミナーをやるとか、それこそメルマガにして、今だと LINEとかもいろいろありますが、後は届けることをやってるわけですよね、少しずつでいいから。それはやらないと。伝えていくようにしないといけないと思います。

そこから自分のできる方法でやる。YouTube を使ってもいいし、いろいろなやり方でそれは伝えていく。自分で努力するということです。それをやっていくことによって、今度は(周りの人から)フィードバックがもらえますから、それによってどうブラッシュアップしていくか(を考えるの)は、これはもう王道ですけど。これには近道はないのではないかなと思います。


最初のお客様はどこにいる?

小林 : 一行さんがそうやってメンタルのビジネスアプローチからご自身のうつやダイエットを克服して成功させたことは分かりました。一行さんはできても、最初のお客さんだったり最初の生徒さんとはどうやって出会って、どうやってその人をダイエットに導いたのですか?

一行 : いろいろな形でやっていって、最初はメールで指導したりだとか(セミナーを開催する)、震災の日(2011年3月11日)にもセミナーをやっていたぐらいですから。そこで、身の回りの人、友達を呼んででもいいからセミナーをやっていました。

そこで本当にいいねって言ってくれた人に対して個別のカウンセリングをしてあげて、そこで困ってるところ全部解決してあげて、ダイエットも成功していました。 実は私のセッションでは(受けた人は)ほとんど人生が変わっちゃうんです。

小林 : 例えばどんな成功例がありますか?

一行 : 当時90kg以上の男性ですけれども、30kgのダイエットに成功しました。彼はすごく自己肯定感が上がって、会社員だったんですけど会社を辞めて起業して、今は医療関係のIT会社を起こして中国やベトナムと取引していらっしゃいます。

小林 : ダイエットで自己肯定感を上げて、ビジネスでも社長になった。他にはどんな方がいらっしゃいますか?

一行 : 女性ですけれども、ご結婚されてる方で、元々の悩みが夫婦関係で悩んでいると。そのストレスで食べすぎていました。でも本人はそれに気づいていない。食べる自分が許せないということで掘り下げていった結果、それは旦那さんへのいろいろな思いやストレスだということが分かりました。

そこでみんな相手を変えようとするのですが、そうではなくて見方・考え方を変えれば簡単に(相手に対する思いを)外せますよという形でカウンセリングしていった結果、それがなくなっていって夫婦関係がすごく良くなりました。そこからダイエットも成功して、結局私がいなかったら離婚していました(と言ってくださいました)

小林 :ダイエットをきっかけに夫婦関係の改善ができたと。

一行 : はい。


リバウンドはほとんどない

小林 : 今、ダイエットの指導をされるという方も増えてきましたが、そういった人たちと一行さんの違い。また、なぜ一行さんが選ばれるのか。この辺りを教えていただけますか?

一行 : 私が他のダイエットコーチと明らかに違うのは、栄養指導や運動指導ということももちろんしますけれど、それよりも大事なのは底辺にあるメンタルであって、本当の心の悩み・ストレスの原因を取り除くことを重視することです。

でもそれというのは、実は奥底には親子関係での苦しみだとか、子供の頃のトラウマというところがあるので、そこまで掘り下げてそれを解除してあげるお手伝いしてあげる。心の奥底の根っこにアプローチするダイエットなのです。

小林 : だからこそダイエットだけじゃなくて人生全般にも良い変化が起こるということですか。

一行 : そうです。ブロックが外れると自分が本当に望む方向に行き始めるのでビジネスで成功したければビジネスに行って、パートナーシップで成功したければパートナーシップで、という風になっていく。それは本人の方向性次第です。私は本当の幸せになるお手伝いをしています。

小林 : 何でもそうだと思いますけれど、一時うまくいっても戻ってしまったらダメじゃないですか。リバウンドについてはどうですか?

一行 : 実は私の生徒さんでリバウンドしてる人はほとんどいません。心の奥底が変わりますからリバウンドする理由がないのです。多くの人がなぜリバウンドするかというと、メンタルが変わらないまま一時期頑張って体重を落とすんですけど、心はそのままだと「ホメオスタシス」という人間の自己恒常性の原則によって元の自分に戻そうとするんです。

だから心が変わらなければリバウンドするということになります。人間の本能ですから。

小林 : 心が現象を作っていると。

一行 : そうです。

小林 : 心が変わらないと、ホメオスタシスによって元に戻ってしまうということですね。

一行 : それはほぼ間違いないですね。


心を変えるには価値観のゆがみに気づくこと

小林 : メンタルひとつ語るにしても膨大な話があると思うのですが、心はどうしたら変わるのですか?

一行 : 本当の今の自分が作られている経緯を知るというか、自分の見方・考え方が実は世の中にいる全員ゆがんでるわけです。必ず自分の価値観というのがありますから。自分はこれが正しいと思ってる価値観。ここのゆがみに気づくことです。悪いことではなく、自分の見方・考え方の癖に気がつくこと。

だから自分の過去をきちんと洗い出してみて、こういうことがあったから自分はこういう価値観を持ってるんだということに気づいて、それに合わない人との人間関係で多くの人が悩んでいるわけです。でも、それって単に価値観の違いだけです。相手との違いを認めること。

自分はこうだけど相手はそう思わないから間違っているのではなくて、相手もそうなんだということにただ気づくだけでいい。

小林 : 他者の違いに気付いて認められると・・・

一行 : そうすると人間関係のストレスは無くなるので。

小林 : ゆがみも取れていく。

一行 : 自分のゆがみを受け入れていくということ。でもそうすると相手のゆがみも受け入れられるじゃないですか。

小林 : なるほど。

一行 : 私はAさんとは違うんだね、ということは、ここはこう違っていてもいいよね、と分かるのです。

小林 : すごい分かりやすいですね。


ビジネスを拡大する秘訣

小林 : ご自身の起業のエピソードをうかがいながら、どうご自身の最高値を更新していったかという秘訣もうかがえたんですけれども、継続的に一行さんとまでは行かないにしても、ベストセラーを出してビジネスもそうやって拡大されて伸びていける人というのは何が違うのですか?

一行 : 圧倒的に世の中にこれを伝えたいという思いと、後、行動力もそうですけど持続力だと思います私は。

小林 : それは一行さんの話聞いて、この1日30分って本(『ビジネスエリートが実践している1日30分で理想の体型を手に入れる方法』)もそうなんですけど、持続力がすごいなと思って。それはコツがあるのですか?

一行 : 自分の人生、これをやらなかったらどうなるの?やったらどうなるの?ということは毎日考えますよね。

小林 : そこまで深く自分と対峙している人がどれくらいいるかっていうのはありますけど。

一行 : つまりそこと対峙することが成功の一番の秘訣だということです。

小林 : それが継続にもつながるということですね。

一行 : そうです。

小林 : 自分を深く掘り下げていくというのは、ある意味メンタルなことだと思うんですが、どんなことをされているのですか?

一行 :多くの成功者がやっているような瞑想とまではいかないのですが、私も毎朝今日何をやるのが大事か、自分とって今何が大事かっていうのは考えますよね。

小林 : 心を落ち着かせて。

一行 : 自分にとって今やろうとしていることは、最重要なことなのかどうかということをいつも考えます。

小林 : こういう質問をみなさんに聞くんですけれども、うまく行っている人は、そういうことを考えているんだなと思います。

次の質問なのですが、継続のお話をうかがいましたけれど、継続というのは自分がなぜこれをやるのかという明確な思いがはっきりしている人ほど継続できるということですね。

一行 : そうですね。


稼ぐ勉強法はアウトプット重視

小林 : 次に勉強法に関してちょっとお伺いしたいのですが、一行さんの本を読ませていただくと本当にその専門書何冊分の専門知識が分かりやすく書かれていると思うのです。ダイエットにしても、そういう風に血糖値が上がると脂肪が増えていくんだなといったことがすごく分かりやすかったです。

そういう専門知識であったり、どうやって継続的にご自身が勉強して学んだことを、仕事に活かしたりお金に変えているのか。一行さんの稼ぐ勉強法についてぜひ教えていただけますか。

一行 : 私は典型的なアウトプット型なんです。入ってきたものを即アウトプットする。ブログが一番の例ですけれど。ブログを書くために学ぶというような。インプットしたら次の日に出すわけです。

小林 : ブログを書くというアウトプット前提で・・・

一行 : 聞きます。だからこの情報はダイエットにとってどういう意味を持つのかと考えながら聞くし、それをメモっていきます。アウトプット前提で聞くという形でやると身につきやすいし、必要なものと必要でないものを分けますから、いらない情報に振り回されることはなくなります。

小林 : 1日誰かのセミナーを受講したり、1冊本を読んでも、自分の中で必要な情報だけをアウトプット前提でインプットしていくということですか。

一行 : そうです。コンセプトに合わない情報はアウトプットできないですから。アウトプットしてもその人の本に書いてあることをそのまま書くことになってしまうので、それは意味がないじゃないですか。自分の言葉に置き換える。ということは何かというと、自分のコンセプトに照らして、自分の納得できる内容に置き換えていくということです。

小林 : これは情報発信をする上でものすごく重要なお話だと思うのですが、一行さんはダイエットとか健康系というフィルターを持っているわけじゃないですか。それをどうご自身で編集してアウトプットしているのかもう少し教えていただけますか?

一行 : 自分が聞いたものに関して、例えばメンタル面の話だとします。ダイエットで苦しんでる人のメンタルがどういう状態かというと、自分を責めて自己肯定感が低くなっています。これを改善するためにどういう方法があるのだろうと思ったときに、心理学の中でこういうワークがありますとか、瞑想でもありますとか、これは役に立ちそうだとか考えます。

そう考えたときに役に立つような情報になってくるし、そこから外れてる物は自動的に私の中に入ってこないですよね。

もっと深い話もいっぱいありますけれども、それは読者にアプローチするには離れすぎていたりスピリチュアルな話なども、自分のコンセプトには合わないと思ったらそこはフィルタをかけたりします。


黙ってお腹を凹ませる方が信頼される

小林 : ダイエットだったら普通は頑張っても一冊出せるかどうかだと思うんですけど、ダイエットっていうテーマで何冊も切り口を変えて本を出されているじゃないですか。やはりそれは今お話した勉強法の賜物ということになりますか?

一行 : そうですね。後、同じ勉強にしたって、誰に伝えるかによって書き方が全然変わるし、出す事例も変わるじゃないですか。

私だったら、こちらの本(『なぜ一流の男の腹は出ていないのか?』)は30代後半のサラリーマンという人に届けるために書いているのですが、30代後半のサラリーマンが何で悩んでいるかと考えるときに、30代後半のサラリーマンはお腹がそろそろ30歳すぎて35歳をすぎて、代謝が落ちて太ってきてるけど、実は仕事の中で一番のキーマンですから。中堅社員で。仕事は忙しくてダイエットどころではない。

実はそこから初めて4、5人のグループのグループリーダーになってくる年頃です。そうなった時に何に悩むかというと、チームのマネジメントです。チームのマネジメントに悩んで本屋さんのビジネス書コーナーに行ったら、リーダーシップセミナーに行くよりも腹をへこませる方が部下はついてくるよ、という言葉を投げかけたらこの本を手に取りたいと思うでしょうし。

小林 : すごいですね。

一行 : 実際口だけの人よりは行動する人に部下はついてきますから、黙ってお腹を凹ませる方が信頼されますよね、ということです。


出版したい人へのアドバイス

小林 : 本当に狙ってというか、ちゃんと設計して読者の課題やニーズにピンポイントで当たるように本を出して、そして実際に10万部越えしている。 それだけの知見とベストセラーの実績があると、出版の相談とかもあるんじゃないですか。

一行 : ありますね。

小林 : これから出版したい人とか一冊で止まっちゃってる人とか、そういう方に他にどんなアドバイスをされるのですか?

一行 : まず多くの本を出せない人の典型例というのは、自分の書きたいことを書こうとしている。自分が世の中にとって絶対役に立つんだと思って書こうとしている。読者を見ていない。読者が読みたいものについてリサーチしない。これが絶対正しいんだという考え方をやってると本は出せないです。これは(正弥さん)もうご存じだと思いますけれど。

小林 : やっちゃいますよね。自分にとってすごい良かったからこれを伝えたい、みたいな。

一行 : はっきり言って、それがない人は著者にはなれないんです。でも、やっぱり読者を見ないと。自分が伝えたいものは読者が読みたいのだろうかというリサーチはしないといけない。読書に届かせる・読者が読みたくなるにはどういう切り口で書いたら良いかは(考える)

私の書いたダイエットの本は30代後半でなくても全然適用できる方法です。女性でもできるんですけれども。それを男性でも女性でも老若男女みんな使えますよって言ったら売れないわけです。

小林 : 逆に「誰でもいいよ」て言うと売れない。誰にも当たらない。

一行 : 自分が出したい本は本屋さんに行ったらどのコーナーで、(そこには)今はどんな本が出ていて、タイトルはどんな傾向で、どんな勉強法が流行ってるのか、どんな言葉が使われてるのかというワードを拾ってくるといったリサーチをしなければいけません。少なくとも売れてる本はどういうものがあるんだろうというリサーチはしないと、読者が何を求めてるか分からないですよね。


幅広い読者へ届けるためのリサーチ法

小林 : そのリサーチ法についてうかがいたいのですけれども。著者自身も年を重ねていくわけじゃないですか。 僕も30代後半に入ってきたんですけれども、10代20代の人と触れ合う機会がほとんどないんです。そうすると彼らの気持ちとか正直さっぱり分からなくなってきてるんですよ。

年齢だけではなく、男女といったところでも、一行さんは女性向けのダイエット本も出されていますが、自分と明らかに違う読者に届けていくときに、どんなリサーチをしているのですか?

一行 : 本当に出会わない読者だったら、本は出せないですよね。本気でそこの分野で本を出したいのなら会う努力をしないといけません。自分でそういう(人がたくさんいる)場に行くとか、もしくは集めるとか。私は女性のクライアントさんはいっぱいいるから、女性の話を聞きやすいですね。

30代40代の女性で既婚の人だったらこれに悩んでる、未婚の子だったらこういうことで悩んでいるということは(自分の)データベースにあります。

実際に話を聞き出したり、コーチングでやっていますから質問で聞き出します。そこのデータベースはすごく貴重ですよね。

小林 : なるほど。

一行 : 後は調べると言ったら、本屋さんに行くとか、テレビの情報というものは調べます。

小林 : やはりリアルに会うというのが、本当に深く知れるし感情移入もできるというところですか。

一行 : それが一番だと思います。世の中の動向をミクロというところでは目の前の一人の情報が大事なのですが、またマクロの情報も見ないといけないところがあります。それは本屋さんや世の中の動きはどうなっているんだろうというところを見ますよね。


言葉の裏に隠された感情の起伏

小林 : それも聞いていきたいのですが、そのマクロの時代の流れとか、そういう視点がないと本屋さんに行っても気づけないような気がするのですが。

一行 : この動画を見た方はラッキーだと思うのですが、心理学を勉強していると言葉の裏に隠されている感情の起伏が分かってくるところがあるんですよね。今は世の中的にはみんなやる気にあふれてる時期なのか、それともちょっと落ち込んでる時期なのかによって、(書籍のタイトルに)出てくるワードが変わったりしますから。

小林 : その本のタイトルが「ガンガン行こう!」みたいなのだったら、みんなの気持ちがある程度そういう感じになっていると。 頑張んなくてもいいんだよという本だったら、内向的な本とかが売れていくみたいな。

一行 : ダイエット本でいうと、(タイトルが)「一流の男は・・・」や「最高の食事法」といった言葉が増えてくると、(世の中は)イケイケになってやる気にあふれているということです。

「簡単これだけダイエット」ということになると、ちょっと楽がしたいということで、人間のメンタル面でいうと下降気味かなという時代の中の流れ。もしかしたら経済状況ともリンクしているから、バブルが弾けたときとかはやっぱり元気なくなりますね。

小林 : そういう視点で本屋さんに行ったり、雑誌とかを見るとまた面白い気づきがありますね。

一行 : それを見ていないと、編集者さんはその視点で(世の中を)見ていますから、話が合わないですよ。

小林 : ではこの「最高値」というキーワードが売れる時期とぜんぜん違う時期があると。

一行 : そうかもしれません。


従業員をもっと元気にしていきたい

小林 : まだいろいろなことを聞いていきたいんですけれども、ご自身のうつで自殺も考えたというところから、今は本当に素晴らしい人生を生きられてらっしゃると思うんです。一行さんみたいにある程度経済的とか時間とか場所について自由がある人って何に関心があるのですか?

一行 : 世の中に対して自分がこれからどう貢献できるのかです。

小林 : 貢献の欲求ですね。

一行 : 自分の体験で、うつ・自殺未遂というところで同じように苦しんでる人がいるはずですよね。そういう人たちを救うには次にどういう手を打ったらいいんだろうとか。そういったところで協力し合える会社さんはいないかなって探していったり。自分のコンセプトで救われる人をどうやって増やしていけるかという視点で考えますよね。

小林 : 分かりました。最後の質問なんですけれど、一行さんの本の中に名言があります。「腹が出ると言い訳を語る。腹がへこむとビジョンを語る」ということで、最後に一行さんの今後のビジョンについて聞かせていただけますか。

一行 : 私は今までダイエットという入り口でメンタル面の改善を伝えていって、人を笑顔にすることをやってきているんです。ダイエットのところからもう少し広げて、今度は健康経営というところでやっていきたい。これは経済産業省が打ち出している政策です。その中で私は健康の分野で、企業の従業員さんとか本当に苦しんでいらっしゃるところをサポートしていきたいです。

今働き方改革をやってますけれども、企業をより元気にしていくためにそこの従業員さんをもっと元気にしていくというアプローチをやっていく。すでにやってますけれども、それを広げていきたいと思っています。

小林 : これはご自身のうつだった経験にまた戻ってきて、その経験があるからこそすごく健康経営に対してもミクロに寄り添えると部分がありますよね。

一行 : そうですね。

小林 : ありがとうございます。今回はダイエットの話、起業の話、ビジョンの話、メンタルの話、いろいろなことを教えていただきました。日本メンタルダイエット協会・代表の小林一行さんにお話を伺ってきました。 一行さん、どうもありがとうございました。

一行 : どうもありがとうございました。

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