【市居 愛】 自分を価値を最大化し、お金を増やす方法とは?

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2018年7月1日、『お金を整える』著者の市居愛さんと、『自分を最高値で売る方法』著者の小林正弥との専門家対談が行われました。「ゼロから起業して、自分を最高値で売り、お金を増やすにはどうしたらよいのか」の対談をお楽しみください。

読むだけでお金が整い、お金が増えていく

小林 : こんにちは。小林正弥です。今日は著者対談ということで、この『お金を整える』を書かれた市居愛さんにお越しいただきました。市居愛さんは、マネーコンサルタントとして、いろんな方にお金が増えていくアドバイスをされています。僕もこの本、読んだんですが、1時間弱ぐらいでサラッと読めました。サラッと読めるんですけど、結構インパクトが大きくて、僕の財布の状況とか、口座の管理とか、あとは部屋の散らかり具合も含めて、お金にまつわるいろんなものが整っていく、そういう意味では非常にインパクトのある本になっていましたので、ぜひおすすめです。この本の内容も、のちほど聞いていきたいと思います。早速対談を始めさせていただきたいと思うんですけど、簡単に市居愛さんから自己紹介をお願いします。

マネーコンサルタント市居愛さんとは?

市居 : 市居愛と申します。私は『お金を整える』という本を、2016年に出しました。去年は500円玉貯金の『ズボラな人でも毎日500円玉が貯まるすごい方法』という本を出したんですけれども、今はメインでこういうお金の本を書いています。もともと、お金のことが得意だったわけではなくて、むしろ家計簿が付けられなくて、お金がとっちらかっていて困ってたほうの人間なんですね。家計簿は続かなかったんですけど、ものですね、お財布だったり、通帳だったり、冷蔵庫だったり。こういうのを一つ一つ整理整頓したらきちんとお金が貯まって、しかも貯まったお金を私の場合は起業という形で増やすこともできたっていう、そういう過去を持っています。なので、今はそういったことを中心にセミナーをしたり、本を書いたり、情報発信をしています。


【市居愛さんのプロフィール】

1976年生まれ。神奈川県出身。マネーコンサルタント。2児の母。31歳のときに育児と仕事のストレスから身体を壊し、メニエール病を発症。リーマンショックの影響で夫の会社も倒産。子どもを抱えながら、夫婦無職でお金がない恐怖を体験する。先が見えない不安のなか、『お金の通り道』を整えることで、ムダな出費が自然と減り、お金が貯まりだすことに気づく。その経験をもとに刊行した著書『お金を整える』(サンマーク出版)はベストセラーになった。主婦向けのお金の悩みを解消するコンサルティングや起業支援アドバイスを行っており、これまでに4000人以上の女性たちをサポートしてきた実績を持つ。『育児・家事・介護をしながらでも誰もが夢を実現できる世界』を理念として、株式会社マザーミーの代表取締役を務める。日本ホームアドバイザー協会代表として家計整理アドバイザーの育成にも力をいれている。講演、セミナー多数。


お金とライフスタイルはセット

小林 : 本日はよろしくお願いします。お金とライフスタイルって結構セットだなって僕は思っています。市居愛さんは、これから世界一周旅行にご家族で行かれるということですが、世界一周に行くっていうだけでもかなりレアな人たちだと思うんです。さらに小さいお子さまを連れてご家族で行くってかなり超レアだなと。そして、すごくうらやましいなと思います。僕もこれから世界へ旅行に行く予定なんですけど、世界一周を家族でするっていうライフスタイルを決めた経緯だったりとか、その辺りをまずお話いただけますか。

市居 : この世界一周は再来週から行くんですけど、5年くらい前から漠然とした目標というか夢でした。なぜその夢を持ったかと、夫とこの後、どんな人生を送りたいかっていう話をしていて。何気なく夕飯時に話してたんですけど、旦那さんが、俺はテント1個抱えて世界中、インドとかアフリカとかテントで暮らしたいな、とか言い出して。えっ?と思って…なぜならマンションを買った後だったんですよ。借金してマンションを買った後で、それ言う?と思って。そのときに改めて、私がどこにお金を使いたいかっていうこと、価値観みたいなものを考えたのがきっかけです。夫がそういうことを言い出したので、情緒と勘、それに合わせて考えなきゃということで、5年くらい前にはマンションは売ろうと。その価値観をかなえるためにマンションは売ろうって。ものやマンションとか、大きなものがあると、不自由じゃないですか。あとはお仕事ですね。必ず日本にいないとできないお仕事だと、どうしても制限があるので、そのくらいのときから夫も私もどこに行ってもお仕事ができるようにっていう準備をしてきました。

価値観が変わると、お金の使い方も変わる

小林 : ライフスタイルっていうか、暮らしが世界一周って決めたところから、お金の使い方もマンションを売ったりとか。

市居 : 世界一周は象徴だったんですけど、自由に。どちらかというと、どこか一つの場所に定住してとかではなくて、自由とか、冒険とか、挑戦とか、それが夫婦の価値観だっていうことに気付いたので。その価値観に合うようなライフスタイルを送るためには、どういうお仕事で、どういう持ち物を持っていったらいいかっていう考え方。

小林 : 価値観を共有していくっていうのも、夫婦ですごい大事だなと思うんですけど。とはいえ世界一周だったり、自由なライフスタイルをかなえようと思ったとき、さっきの自己紹介だと、お金に苦労された時期もあったっていう話じゃないですか。そこからどうやって世界一周できるようなお金とか、時間の自由を手に入れたのか、その辺りの経緯もお聞かせいただけますか。

メニエール病の発症、夫の会社の倒産、1歳半の子供

市居 : 価値観を考え始めたのは、お仕事が始まってゆとりができてたときだったんです。その前の時点では私は東京でOLしてたんですけど、体を壊してメニエール病にかかって、退職をしようって思ったら、今度は夫の会社が倒産しちゃったんですね。

小林 : 大ピンチ。

市居 : それでマンションも買ったばっかりだし、どうしよう、子供もいるしっていう状況で。

小林 : そういうときって心境的にはどんな感じなんですか。病気で、しかも旦那さんの会社も倒産してみたいな。

市居 : 不安で不安でしょうがない状況。結構ふさぎ込むような不安があったかな。

小林 : お子さんはいたんですか。

市居 : いました。当時は1歳半ぐらいだったかな。でも、そのときに不安だらけだったけれど、本は大好きだったのでいろんな本を読んでいて、その中に一つあったのが、不安というのは考えれば考えるほど増幅していく、と。根こそぎ不安を取ってしまうには、何か目の前の建設的な活動をしなさい、って書いてあるんですね。それを見て、“本当だ、お金がないってずっと悩んでるな”と思って。建設的な活動ってなんだろうと思ったときに、お財布とか通帳とかを見てみたら、全然整ってなくて。お金がないって言いながら、実際に何かをやっている感覚は全然なくて、だったらまずはここを整理することから始めようって。お財布を整えたり、通帳を整えたりってしていくうちに心も落ち着いてきたっていう。

小林 : この本のテーマは表面だとお金の通り道を整えるっていうことだと思うんですけど、今回僕も『自分を最高値で売る方法』っていう本を出させていただくんです。最高値で売るってことは収入を上げるっていうことで、割とこちらは入ってくるお金がちゃんと上手に貯まっていくようなところにフォーカスされていて。確かにそっちの受け皿が整わないと入ってきても出ていっちゃうと思うんですけど、入ってくるお金を増やすっていうのはどのようにされていたんですか。どういうふうに指導しているんですかね。

大ピンチの中、3ヶ月で25万円を貯めた

市居 : 本当におっしゃるとおりで、お金を増やすってなると、どうしても稼ぐほうに意識が行きがちなんです。だけど、一生懸命入れたってお風呂の栓が抜けてるみたいだったら、どんどん減っていってしまう。心理的にもお金のある感覚ってないんですよね。そのためには最初に貯めるっていうのが大事で、私の場合は当初お金がなかったときに、お財布とか手帳とか、いろいろ工夫をして25万円を貯めたんです。

小林 : どれぐらいの期間で?

市居 : 3カ月ぐらいだったかな。いろいろ整理に時間がかかったので。

小林 : でも病気になって、かつ旦那さんの会社も倒産したところで、3カ月で25万って結構…。

半年後にお金を3倍にする、が目標

市居 : 眠っていた通帳からお金をかき集めたりとか、保険を見直したりとか、携帯電話を見直したりとか、そういう細かいのをかき集めたみたいな感じですね。それでなんとかして増やしたいと思ったんですね。このままずっとおうちにいて何もしないのはあれだな、と思ったので。半年後にこのお金を3倍ぐらいにできたらいいなって思って、一応目標を設定して、もしそれでそのお金を増やすことができなかったら続かないので、OLに戻ろうって思ったんです。

小林 : 半年っていうのは直感的な期間ですか。

市居 : そのときの貯金の感覚から言って、旦那も私も、もし働かなければ半年でなくなっちゃうから、半年はあるお金でなんとかしのいで。もしこの整えたお金を増やすことができたら、そのままビジネスというか起業、お金を増やし続けることができるかもしれないっていう考え方をしたんです。

小林 : それで実際どうだったんですか、半年後。

本に書いてあることを実践し、本格起業

市居 : 半年後に増えました。最初にいろんな本を読んだのですが、私は本に書いてあることをまねするっていうのが、実際にやってみるみたいなのがすごい好きなんですね。そのときに、自分の好きなこと得意なこと、それから経験のあることお金になること、あとニーズのあること、重なる部分を探しなさいみたいなことが書いてあって。何だろうと思って考えたときに、当時子供が1歳半で、ベビーマッサージといって赤ちゃんにオイルを塗ってマッサージをするっていうのがあるんですけど、あれが大好きだったんですね。それからOLだったときに講座をつくる担当だったんです。ヨガの講座とかを組み立てたりするのが担当だったので、講座をつくる経験がある。時流に沿っていて大好きなことで、っていうことで、ベビーマッサージで最初お仕事を始めたんです。

小林 : ベビーマッサージをママに教える講座?

市居 : そうです。だから最初の25万円で起業するときは、DVDで撮って編集しないといけなかったので、編集のソフトとかパソコン周りのこと。あとは自分がすぐに教えられないので、ベビーマッサージで10年くらいキャリアのある先生にお願いしたんですけど、その先生の謝礼とか、そういう感じで組み立ててつくって。あとネットですね。最初ホームページをつくって、でもそれもお金がなかったので、保育園のママ友にウェブデザイナーさんがいたので、お願いしますって頼んで。もちろんお金は払ったんですけど、すごく格安でやってくださって。それでスタートした。

小林 : どうだったんですか。

ノート1冊分のアイデアを考え、通信講座がヒット

市居 : 当時は通学の講座だから、お母さんたちが通わないと学べない。9年前なので、ネットとかもみんなスマホでとかじゃなかったので、通わないといけなかったんですね。だったらおうちで、特に赤ちゃんの講座だから、おうちでやれるように通信にしたんですよ。それでビデオを編集して売ったら、ばっちり当たったというか、予想通り計画をした感じでお問い合わせが来るように。

小林 : 確かに赤ちゃんがちっちゃいと、通うより自宅で通信で学べたほうがいいですよね。最初から、好きで得意でニーズがあってとかが重なるところをちゃんと射抜いたから、ビジネス的に当たったというか。

市居 : ありますね。今でもとってあるけど、アイデアをノート1冊分くらい書きました。一生懸命整えたお金を無駄にしたくなかったから、これでいくらみたいなのまで書いてあります。このビジネスアイデアなら100万円とか、このビジネスアイデアだと50万円とか。なるべくいろんなアイデアの中でも一番いいモデルのものを考えた感じかな。

思考が整い、行動が整い、お金が整う

小林 : 僕の実感値なんですけど、自分の状態が整ってると、考え方も整ってるというか。散らかってる状態だと…例えば僕は前すごく太ってたんですけど、いろんな思考とか、肉体のぜい肉が付いてる状態だと、結構地に足が付かない発想をしたり、そもそも行動できなかったりとかあるんですけど、それってあります?

市居 : 本当にそうだと思います。私も先にお金を整えてなかったら、うまくいってなかったかもなと思います。

小林 : もうちょっとふわふわした感じっていうか。

市居 : お金があるないとかも分からなかったし、一体いくらが目標なのかとか、現在地も分からない状態。こうなりたいみたいな理想が描けても、現状が分かってないから、どこを目標に定めて進めばいいのかが分からなかった。だから整理して、いくらここにあって、自分のおうちの家計がそう流れてるっていうのを把握して。ビデオの教材を買おうとか、パソコンを買おうってお金がかかるものですけど、あるから大丈夫みたいな。ここにはこれだけのお金が一応あるから、半年は生きれるとか、そういう計算はできましたよね。まさに思考が整ってる状態でスタートできたっていう。

ビジネスも夫婦で役割分担

小林 : その辺りは旦那さんとご家族で話し合いながら進めていったんですか。

市居 : 旦那さんは整った人なんですけど、お金よりもやりたいことにすごく興味があるタイプなんですね。自分がそのときやりたいことにまっすぐに向かっていく方なので。私もどちらかというとそういうタイプだったんですけど、そのときに誰かが管理しないと、どっちかが管理しなければ流れていくだけだと思って。それで家計簿は無理だったけれども、手帳とかで整え始めたので、私が管理に回ったんですね。だから旦那さんには、管理の報告をするくらいで、一緒にっていうよりは自分で管理を受け持ったみたいな。

小林 : 役割分担?

市居 : そうですね。

小林 : あとさっき僕がなるほどと思ったのが、本を読んで、読んだだけじゃなくて実行するのが好きっていうことだったんですけど。結果が出てる人の話を聞くと、知識やインプットだけでは満足せずに、ちゃんと結果が出るまでアウトプットしていくっていう。本を読んだりセミナーを受けたりインプットだけで満足してしまう人と、ちゃんと現実的に変えていける人って、どういうところに違いがありますかね。

学びをお金に変える方法

市居 : 私の経験だと、例えばセミナーを受ける前、それから本を読む前に何を受け取るかって決めておくということが大事かなと。

小林 : 僕も本を読むことが目的になっちゃってるときって、読んだら一応目的はかなうんで、それで確かに満足してるなっていうのはありましたね。

市居 : 決めて読むと、例えば分厚い本を全部読まなくても、目的のところだけピックアップすれば。受け取りたいことだけ読めばいいので、変な話こうやって読むときもあります。こういうのを受け取りたいと思って、ザーッと来てハッて(パッと本を開く)、なるほどみたいな。全部読むと逆にすごく散漫になったりするかもですけど、一個受け取りたいことを決めて読んでやれば、割と早いというか。

自分の収入の増やし方

小林 : 次の質問なんですけど、そういう形でベビーマッサージの講座で改めて起業されて、さらにお金を増やされたっていうことなんですけれども。自分をより高値で売っていくとか、自分の収入を増やしていくっていうところで、ご自身が意識されていることとか、講座の受講生たちに教えていることって、どんなことがありますか。

市居 : こうなりたいなっていうビジョンがあって、自分の大好きなことがあって、そこにお金を払って、そこからお金をいただくっていう。そういうお金のエネルギー循環みたいなのをすると、心も物質的にもお金フリーになれるなと思っています。どういうことかっていうと、例えば私は本が好きですよね。本が好きだし、あと映画好きだし、セミナー好きなんですよ。それは夜中にやめなさいって言われてもやり続けたいことで、朝も寝てるのがもったいなくて起きたい、みたいなくらい好きなんですよ。そういう好きなものをやりながら、それを例えば翌日にアウトプットして、それでお金をいただくみたいな。今回の世界一周もそうですけど、いろんなセミナーを受けてくるので、受けて感じたこと、学んだことをシェアしてお金をいただくみたいな。そういう大好き循環みたいなものは、新しくゼロから起業をしたりするときにおすすめしてるし、自分もそうしてきましたね。

小林 : 僕もよく塾生に言うんですけど、お金を払ってくれる人、会計の売上って唯一お客さんしかつくってくれないじゃないですか。それ以外って、従業員にしても自分の給料にしても、全部払う側じゃないですか。自分のやりたい好きなことと、お客さんのニーズっていうか、お客さんがお金を払ってくれないとビジネスにはならないじゃないですか。ここを合わせられる人とそうじゃない人が結構いるなと思うんですけど、合わせるコツとか何かありますか。

お客さんの視点で情報収集する

市居 : さっきみたいに、例えば事前に決めておくみたいなのはすごく大事ですよね。例えば私の生徒さんや顧客は何に困ってるんだろう、だから何を受け取ればいいんだろうみたいなことを事前に決めておいて、そういう自分の好きなことに臨むみたいな。私はセミナーや本とか大好きなんですけど、自分の生徒さんのことが頭に浮かびます。読みながら、これはサトコちゃんに教えたら絶対喜ぶとか、これはケイコちゃんに言ったらきっとすごいいいわとか。

小林 : 普段の情報収集の中に、常にお客さんっていう視点があるんですね。

市居 : お客さんっていうか、本当にその子たちがすごい好きなので、好きな子に何をしてあげれるだろうみたいな。

小林 : それは恋愛とかはまさにそうですよね。

市居 : そんな気持ちで、何々ちゃんも何々ちゃんもきっと好きだから、私がこれに行ってこれをやったら、きっと聞きたいって言うと思うし、喜んでくれるなとか。私がこういうところをスキルアップしたら、みんな喜ぶみたいなところは、事前に考えてからお金を使います。好きなことにお金を使うという感じ。

小林 : 会計的に言うと、売上があって費用というか経費があって、利益が残るじゃないですか。どのようにお金を増やして、守るっていうか貯めていくのか、この辺りの実務的なことってどういう感じでやられてますか。

自分の自信がつくものにお金を使う

市居 : 普段のお金は手帳で整えていて。食費とか、そういう細かいお金の使い方とかは手帳で整えてるんですけど、そっちはさすがにExcelとかを使って経費計算してるんです。ただ、実は経費より一番大事にしてるのは、自信。特に私のようなこういうコンサルタントとかをやる人っていうのは、自信とともにお金が増えていくなって思ってるので。そうすると自分に自信がなければお金をくださいってなかなか言えないわけなんですよ。

小林 : 自分が商品みたいなものでしょうね。

市居 : だから自分の自信を増やすお金の使い方をしようと。

小林 : それはすごい聞きたいんですけど。

市居 : 例えば今言ってたセミナーとか、好きで費やしますよね。そのときにケイコちゃんにこれを教えたら喜ぶわと思ったら、教える練習をし始めて。そうするともう、一個スキルアップしてるじゃないですか。それでお金をもうちょっと高くいただけるような自分になれるっていう。

小林 : そうやって自己投資して、自分の自信も高まってっていう。

市居 : そうです。だからそうやって自分を信じられるようなことをやりますね。でも自信って本当に一個ずつ小さなことを達成していかないと身に付かないと思っていて。“何かをそうやって学びました”だったら、ちょっとでも達成できたみたいな、積み上げたものを大事してますね。ちっちゃくできたみたいな。

小林 : それは自分で自分を…どういう感じですか。チェックリストとかをやるんですか。

市居 : それこそ始めた頃なんかは自信がなくて、お金はなかなかもらえなかったので、お友達、ママ友を家に呼んで、一緒にお財布を整えたりして。

小林 : 本に書いてありましたよね。

市居 : そうそう。一緒にやって、ママたちから“すごいうれしい”みたいな感想やアンケートをもらうと、自分が褒められてるみたいな。できたできたって。4人でおうちでできたから、もしかしたら次は外で借りてできるかもしれないみたいな感じで、本当にそれでお金をいただいていくみたいな。だんだんお値段も上げていくっていう。

決断力のある人は何が違うのか?

小林 : 話が変わっちゃうんですけど、僕の今の講座に来てる方、最近女性が結構多いんですね。こう言うとちょっと乱暴な表現になるんですけど、女性のほうが決断力があるなってすごい思って。男性で割とキャリアがある方、いろんな可能性があるっていうのもあるのかもしれないんですが、割ともじもじしてる傾向があって。女性のほうがこれだって思ったらバンっていっちゃって、先日もメールで1000万受注が入りましたとか、600万来ましたとか。逆に男性、女性ってわけではないんですが、分かりやすく、女性が素晴らしいなっていう話をしたいだけなんですけど。男性は一回この手でいくって決めたのに迷っちゃうっていう。決断力とか、決めないと何も始まんないじゃないですか。その辺って何か意識されてることとか、決められる人、決められない人とかって何かありますか。

市居 : 本当にそれは整理整頓で、決断するためには数が多いと駄目なんです。

小林 : 選択肢がいっぱいあると。

市居 : そうですね。あると迷っちゃうし、これは選択と決断の調査であるんですけど、後悔しちゃうんですよ。こっちじゃなくてあっちのほうがよかったかも、みたいな。そうすると思考がぐるぐるし始めて前に進めなくなってしまうので、選択肢は絞る習慣は付けたほうがいいと思います。私もいつも大体、A案でいくかB案でいくか、多くてもC案でいくかくらいで。

小林 : 選択肢が多いと決断しにくくなるんですね。

市居 : そうですね。迷いますし後悔も出てくるし。それが日々の思考、お仕事のことで選択と決断をしていくと思うんですけど、おうちとかも散らかっていると、選択欲みたいな決断力はどんどん落ちてくる。朝からキッチンとかが全部きれいになってたら、すっきりしてて、あんまりごちゃごちゃ使わなくて、いい仕事ができるみたいなのもありますね。

思考を変えたいなら、行動を変えよう

小林 : それって今日の冒頭の話なんですけど、例えば悩みを重ねるとどんどん悩んじゃうみたいなお話だったじゃないですか。逆に実際に行動して整えると悩みも解消されるっていう。そういう決められない人って、例えば身の回りのものとかを捨てちゃったりとか、瞑想するとかよりも、強制的に周りを変えちゃったほうがいいんですかね。

市居 : 絶対にいいと思います。思考を変えようと思って、それでいつかこうなるかもしれないと思ってることが多いと思うんですけど、思考を変えて行動を変えるんじゃなくて、行動を変えて思考を変えるほうが全然簡単だし、達成感もあります。

小林 : 僕もようやくそれをすごい思って…結局そうなんですよね。だから逆に、例えば自信がなくてアファメーションやって“俺はできる”っていうのも大事かもしれないけど、思考とか精神の課題を思考や精神で解決するよりは、行動とか別のアプローチからやっちゃったほうが。

市居 : そうなんです。例えばお金がないって思ってて、どうしてもこれを払拭したいと思ってたら、まずお財布、自分のお気に入りのを買って、その中にその月分ぐらいの金額は全部入れてみて、それで完全にきれいにすると自分の変化をすぐ体感できますよね。

キャッシュレス時代のお金の整え方

小林 : あといろいろ聞きたいことはあるんですけど、今ってどんどんキャッシュレス化が進んでるじゃないですか。500円玉貯金とかも割と物質的な貨幣でやっていくものだったと思うんですけど、今後キャッシュレス化していく中でのお金の整え方とかって何かありますか。

市居 : 私は時々中国でもセミナーをさせてもらっていて、先週も行ってたんですけど、本当にお財布を持ってない子もいるんですね。みんな携帯でやり取りをしてるんですけど、日本ももしかしたらそうなっていく。どういうことが起きるかっていうと、お金を使ってる感覚がないんですね。お金を使い過ぎないようにするのって、ちょっと痛みがあるんですよ。お金をこんなに使い過ぎちゃったとかいう痛みが現金のときにはあるんですけど、それがどんどんなくなっていく感じ。なおかつ全てがスマホで完結していくので、広告とかもいろいろ入ってくるじゃないですか。人の思考みたいな。しかもそこにお財布が入っていっちゃうから、より一層本当に自分を整理しておかないと、何を選んで何を決めなきゃっていうのはすごく難しくなっていきますよね。そういう意味ではまずは何を整理すればいいのかっていったら、それこそ最初に戻るけど、価値観とか、自分はここにお金を使いたいみたいなもの。この時期はこれに投資するとかいうのを決めてないと、本当にキャッシュレスになると余計に分からなくなる。

小林 : 使ってる感覚が。

市居 : ないですね。でも面白くなりますけどね。中国なんかでは、お年玉とかお礼とかも、WeChatっていうんですけど、日本でいうLINEみたいなので全部やり取りができるから。例えばマサヤ君が面白い発言をしましたっていうと、いいねって100円あげれるんですよ。100円、500円とか。だから中国の生徒さんたちは、私がセミナーをしたら翌日にはすごい発信をしてて、いくら稼ぎましたって報告してきた。その土壌というか、システムが全部整ってるので。

小林 : 僕は自分のビジネスのお金って、カード決済に全部移行したんですよね。払いやすくもなるし、受け取りやすくもなりますよね。

市居 : 本当にそうだと思います。だからすごい循環しやすくはなると思いますね。でも循環するんだけど、自分の意志がそこにちゃんと入ってないと、結局人に振り回されて生きるようなお金の使い方になっちゃうかなと。

これからどんな時代がやってくるのか?

小林 : 分かりました。お金を整えるっていうところから、世界一周になぜ行くのかっていう、ご家族の価値観だったりとか、どうやってお金を増やしていったのかとか、いろんなお話を聞かせていただきました。あとキャッシュレス化、これからの時代どういうふうになっていくのか。最後にこれからどういう時代がやってきて、あえて女性向けでもいいと思っているんですけれども。これから僕はあらゆる人が起業家っていうか、個人でもビジネスができる時代だし、副業解禁になっているし。場所を選ばずに、市居愛さんも海外一周しながら、ビジネスも遠隔でされるっていうことで、誰もが起業家になれる時代だと思うんです。市居愛さんが見つめている未来っていうか、どういうものなのかとか、そのためにどういうことをしていったらいいのかみたいなのを、最後に教えていただけますか。

市居 : 私はマザーミーっていう会社を経営してるんですけど、マザーミーの意味ってママが自分を信じられるところっていう意味合いを持ってマザーミーって付けたんですね。だから提供するものもそうだけど、本当にお母さんたち、お母さんに限らず女性たち、男性もですけど、人ってこれから自分を信じてやっていけば、生きたい人生を生きられるよっていうのを伝えていきたいと思って付けました。前を向いて、そして何か行動して、整理して選択して、自分で決めて行動して、そして豊かな人生を歩んでいくっていうのを応援したいと思ってるし。きっとそういう世界が、もっとたくさん広がっていくんじゃないかなと思ってますね。それに適した時代になると思ってます。

小林 : また世界一周の活動とかはホームページで?

市居 : そうですね。okanetotonoeru.jpっていうのがあるので。

小林 : okanetotonoeru.jpを検索していただいて。分かりました。

市居 : それで発信していきます。

小林 : 今日はありがとうございました。

市居 : はい、ありがとうございました。

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