
【専門家インタビュー】愛知とし子『演奏家のためのセルフプロデュースアカデミー 主宰』
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演奏家のためのセルフプロデュースアカデミー 主宰
「愛知とし子」
愛知とし子(あいちとしこ)
ピアニスト / 有限会社エルーデ 代表取締役
演奏家のためのセルフプロデュースアカデミー主宰
0歳からのクラシック「音浴じかんⓇ」主宰
会員制音楽スタジオ「Studio BAUM」運営
愛知県立芸術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。ロータリー財団の奨学生として渡欧。オーストリア・ロシアで研鑽を積む。
国内外のコンクールでの入賞多数。ソロ・リサイタルを始め、室内楽、伴奏など日本及び東南アジア・ヨーロッパ各地にて活動する。企画から携わり、幅広いテーマ(歴史、絵画、文学など)に基づいた演奏会や、様々な分野とのコラボレーションコンサートは高い評価を得ている。また演奏家としてだけではなく、その独特なアイディアやプロデュース能力も好評を博している。年齢ボーダレスな演奏活動が話題を呼び、赤ちゃんから高齢者まで幅広い人気を持つ。特に、親子で参加出来るコンサートに力を入れており、キャラクターマスコットの「おんよくん」が活躍する0歳からクラシック「音浴じかんⓇ」は、好評で日本・東南アジアにて展開している。
小・中学校などへも訪問コンサート・特別授業・講演活動の他、ここ数年は、インドネシア、シンガポール、タイなどでのチャリティーコンサート・ボランティア活動なども精力的行っている中、演奏家のための自立支援を目的としたプログラム「演奏家のためのセルフプロデュースアカデミー」を構築し演奏家のサポート・後進の育成にも力を入れている。
リリースアルバム:
『愛と知と・・・』2008年
『月光浴』 2009年
【HP】ピアニスト公式サイト
演奏家のためのセルフプロデュースアカデミー
演奏家として活躍するために
私は大学でピアノを専攻し、奨学生として海外留学を経験しました。そして日本に帰国しましたが、当時の友達は東京にいる1人だけで、ブレーンとして頼れる人とのかかわりがまったくといっていいほどありませんでした。
無名で、活動手段もわからない私が、どうやってこれから演奏活動をしていこうかと悩み、いろいろと試行錯誤を繰り返しました。そして今では、後援会もあり演奏家としての活動をしながら法人化を実現して、生計を立てていくことが出来るようになりました。
私と同じように、日本の芸大・音大を卒業してどんなに素晴らしい演奏家になっても、自立して稼いでいく方法がわからず埋もれていってしまうような方がたくさんいます。
私が築き上げた独自のノウハウで、夢を諦めている演奏家のみなさんの少しでもお役に立てたらと思い、演奏家のためのアカデミーをスタートしました。
自立できる演奏家になるためのアカデミー
ピアニストとして演奏活動を行なっている中で、音楽家を職業にすることの難しさを十分に実感していました。
そのような自分の経験から、演奏家の自立に必要なキャリアブランディングとセルフプロデュース力を身に付けて、収益化スキルを得られる実践型プログラムを提供することにしました。
このプログラムでは、大学では習えないような演奏家として生きていくための基礎を習得することができ、「愛され演奏家」として選ばれる人になり、ITスキルが乏しくても自由に発信することができるようになる、といった成果を得られます。
強みはITスキルサポートができること
生計を立てられるほど活躍を広げるためには、自分自身をYoutubeやSNSで発信しながら広報していく必要があります。
しかし、音楽業界では、ITを活用することに対して難しさを感じている人が多く、パソコンに対する苦手意識も強いです。
ただ、広報活動に必要なITスキルは、それほど高いものではありません。そして、私はパソコンの操作が得意ですので、チラシ制作や動画編集、Youtubeチャンネル立ち上げなど、出来るようになるまでしっかりサポートします。
苦手なITを使って、自由な発信力を手に入れることができるというのは、この講座の大きな強みだと思っています。
”赤字が当たり前”のマインドを変える
演奏家の方々は、演奏が出来るということに思い入れが強く、演奏会は赤字でも仕方ない、当たり前だと思っている人が大多数なのです。
それを「演奏家も稼いでいい」というマインドにチェンジし、心からやりたいと思う演奏活動で利益を出せるようなコンサート設計が出来るようになります。
辛く苦しいレッスンに耐えるほどの精神力があるので、演奏家の方は、みなさんとても我慢強くて努力家ばかり。私が想像する以上のスピードで、課題カリキュラムを徹底的にどんどんこなしていかれます。
成長の喜びが私のやりがい
受講者の方々はスキルの上達が早く、頭の中にある自分の世界観をどんどん作り上げていきます。そして、物事の実現化が早いです。
すべてを実現することが出来た時、夢を叶えている姿を見たり話を聞いたりすると非常にうれしいですね。
人間として、音楽家、演奏家として。段階に沿って活動の場を広げていけば、手ごたえや充実感も大きくなっていきます。その時のステージ上でみた顔や喜びの表情、そしていろいろな力を手にして「自分でもできるんだ」と、自信を持って堂々としている姿を見ると、本当に喜びとやりがいを感じます。
受講者には、20代から60歳くらいまでと幅広い年代の方々がいます。大学卒業から間もない方や、留学から帰ってきたばかりでどのように活動していってよいかわからず悩んでいる方、もっと羽ばたきたいと感じている方が非常に多いです。
そして、自分独自の音楽で活動したいと目覚めた方や、専門的に音楽の道には進まなかったが、演奏家として活動したいと思って、少しずつ活動をはじめられている方なども、私が主宰するアカデミーで成功を続々と手にされています。
「リアルとオンラインの両方で活動できるようになった」「夢を諦めないで本当によかった」といったように、自分の思いと収益がリンクしたと喜んでくださる受講者の声が、たくさん届いています。
将来のビジョン
将来は、演奏家が演奏家らしく、自分らしく活動し、生活できるような人を今まで以上に増やしていきたいです。
そして、すでに海外では実践されているように、日本の大学にも、必修科目としてセルフプロデュース・マネージメントが出来るカリキュラムが入るようになってほしいですね。