著者対談 河合克仁 世界のエリートが実践する「心を磨くレッスン」

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小林:こんにちは。小林正弥です。今回はスペシャルゲストとして、『世界中の億万長者がたどりつく「心の」の授業』がベストセラーになり、待望の2冊目『世界のエリートが実践する 心を磨く11のレッスン』の本を出版された河合克仁さんにお話を伺っていきます。河合さん、どうぞよろしくお願いします。

河合:よろしくお願いします。

インドでの心の学びを元に執筆した書籍

小林:ちょうど重版の発売ということで、あっという間に重版ですね。

河合:今日がたまたま11月11日、「11のレッスン、よろしくお願いします」という日に重版になってうれしいです。

小林:縁起の良いタイミングで、ありがとうございます。河合さんについて、私から簡単にご紹介させていただきます。株式会社アクティビスタ代表取締役、さらにご自身の出身大学である筑波大学の非常勤講師、また内閣府地方創生推進事務局でも活動されています。愛知県豊橋のご出身です。

元々トップセールスマンでもあり、上場企業の勉強会なども主宰されておられます。1冊目の書籍をより実践する「心の授業 THE SELF」の共同開発プロデューサーをされています。

実は、私も河合さんとのご縁で人生が変わった一人です。ご縁は10年以上になりますが、2018年2月にインドのエグゼクティブプログラムへ、河合さんのコーディネイトで私も参加しました。河合さん、このプログラムと本の関連性をお話していただけますか?

河合:今回、出版させていただいた内容の1つ軸としてインドでの東洋哲学、心の学びというものがあります。

もちろん、共同著者のナミ・バーデンさん(以下ナミさん)は、ハワイにお住まいでいらっしゃり、私自身は日本にいますから、「東洋哲学と西洋のリーダーシップの掛け算」というものがテーマです。

インドのチェンナイに、アラブの王族のご子息や、誰もが知っているようなグローバル企業のCEOや、ハリウッドスターなどが集まるインドの学校があったのです。たまたま私の妻とナミさんが友達だったという背景から、ナミさんに「インドにすごいところがある。行きましょう」とお誘いを受けました。

基本、私はイエスという立場ですから「イエス」と返事をして、「おもしろそうだから一緒に行きませんか」と経営者の方をお誘いしたら、10人くらいの方が来てくださり、そのうちの1人が正弥さんでした。

小林:今日の内容ともつながってきますが、河合さんは人からの信頼をすごく貯蓄されていらっしゃる方で、「河合さんが言うならインドの山奥でも行こう」という方が集まったのだと思います。

河合:山奥過ぎて私自身も不安でしたし、誰もが「河合、このやろう、どこに連れて行きやがったんだ」と思ったこと間違いなしだと思います。

小林:インドに行かれたことがある方は分かると思いますが、正直タクシーの運転の荒さが凄まじくて、生きた心地がしませんでした。しかし、帰りはもう穏やかな心で。

河合:懐かしいですよね。

小林:このプログラムで、私自身も本当に人生が変わりました。行く前は、インドに1週間も行っていられるような状況ではありませんでした。

プライベートも仕事も、色々なことが決められない、まさに本の帯にもなっている「もう、迷わなくていい。」ではないですが、あらゆることに迷いまくって、本に正解を求め、セミナーに正解を求め、成功者に正解を求め、「結局わからない」という状況にいました。

しかし、このプログラムが1つのきっかけになり、自分の直感で決められたり、相手の方が経済的にリッチだとしても「自分はこれが幸せだ」と比較がなくなったりしました。2018年のインドのメディテーションプログラムが、変化のターニングポイントになりました。

そのエッセンスが、『世界中の億万長者がたどりつく「心の」の授業』、『世界のエリートが実践する 心を磨く11のレッスン』に凝縮されています。2冊目は続編ともいえますが、続編が出るということはそれだけ、本のパワーがあるという証明だと思います。今日は、この本の「心がいかに大事か」という話からもう少し踏み込んだ話を伺いたいと思います。

数字の世界に生きてきた自分だからこそ伝えられる「コンシャスネス」

小林:河合さんはメディテーションの先生でもなければ、お坊さんでもありませんし、どちらかといえば数字やセールスといった、戦場で勝ち抜いてきた人ですよね。「セールスの本ならわかるけれど、なぜ心に行っちゃったのかな」と、意外に思った方もいると思います。なぜ、あえてこのような本を執筆されたのでしょうか。

河合:よくぞ聞いてくれました。私自身も初めは出版に関わったとしても、自分の名前を入れない方がいいかなと思うくらいに迷っていました。

私はずっとスポーツの世界で、陸上とスピードスケートをやってきて、0.01秒の世界で戦ってきたり、ビジネスやセールスの部分でも「結局は数字評価出来ないものは、実際に改善も出来ないんだ」という言葉の通り、数字というものに生きてきていたと思います。

一方で、「本当にそれでいいのかな」という不安もありながら、そういうことを考えているだけで不安になってしまうので、自分に言い聞かせて「頑張っていくんだ」とアファメーションしていきながら、数字に向かっていきました。

その姿にお客様も「頑張っているね」と応援してくださったり、そのような世界に生きているトップセールスマンの方や、上場企業の経営者の方、100年、200年を超えるオーナー企業の経営者の方まで、サポートをさせていただいて結果も出してきました。

しかし、どこかで「これで良いのかな」と思っている自分がいました。本にも書いていますが、経営者の方が突然退任をされたり、「一身上の都合で」と言いながらも、体調やメンタルの不調、中には本当に悔やみきれませんが自ら命を断たれた方もいらっしゃいました。

「僕自身は本当に力になれているのか」。人材教育のコーチング的なことなど、葛藤がある中たまたま誘ってもらったインドの学びでした。

また、コロナになる前は年に2回シリコンバレーへ経営者の方をお連れするツアーで、最先端のテクノロジーを学んでいこうと思っていましたが、実はスタンフォード大学の中にも、数億円をかけてメディテーションをする施設が作られていたりします。

「やっぱり心の部分に行きつくんだな」といういろんなタイミングとご縁が重なって、数字の世界でずっと向き合ってきた私だからこそ、伝えていけるのではと思いました。

どちらかといえば「この分野には興味がないよ」、むしろ「ロジカルに説明が出来ることで、会話をしてくれ」という経営者の方や、家庭のことを大切にしながらも自己実現や、「お客様のために」と挑戦しておりマルチタスクを行わなければならない女性ビジネスウーマンの方、チャレンジしている方の心のケアをしたいなと思いました。

心が強すぎてしまう方は、身体に不調がきてしまうのです。そうならなくても良いような学びを私自身が体験出来たり、インドに一緒に行った10名の起業家の方々も、初めは「ひどいところに連れてこられた」という状況でしたが「本当に行って良かった」と言ってもらえました。

ハワイで10数年生活されながらビジネスをやっているナミさんと、実際に私たちが学ばせてもらったインドの先生にも執筆チームに入っていただいて、より深い部分のテーマに追求していってみようと作ったのが、2冊目の出版です。

小林:なるほど。2冊目を出すのは私も結構大変さを感じている1人ですが、河合さんの実体験が、それだけ世の中に求められている証だと改めて思いました。

今この瞬間に身体も心も集中することで、穏やかに生きられるようになった

小林:今回のテーマは「コンシャスネスで人生が変わったストーリー」。メディテーションやコンシャスネスにたどり着く方法は、本を繰り返し読んだり、河合さんが主宰するスタディグループで実践していただきたいと思います。

本に書ききれなかった、3つのストーリー「生活保護から億万長者」・「経済的成功したけど幸せがない」・「目標設定の落とし穴」のお話を伺います。では、「生活保護から億万長者」になったというストーリーを紐解いていきたいと思います。

河合:あるあるっぽいストーリーだと思いますが、実はこれはナミさんのファミリーのことです。1冊目にもこのストーリーを書いています。

実際にたくさんの挑戦をされていたからこそ、リーマンショックの時に非常に苦しい思いをされました。2人だけでは生活も上手くいかない。国からサポートを受けたりしながら、実際にどのようにしていったら良いのかという不安と葛藤の中で生活していたと仰っていました。

ナミさんのことをご存知の方もいるかもしれませんが、本当に明るくて、すてきな方です。そのような姿を私たちには見せませんでしたけれど、「そんな苦しいこともされていたんだな」と教えてもらいました。

そのような中で、ナミさんの旦那さんは投資家でいらっしゃるので、不動産開発や資産運用などいろんな新しい挑戦をされて、非常に大きな成功をつかまれました。

しかし、普通に働いている男性と比べると、ほとんど家族と一緒にいるのに「もっと家族と一緒にいなければいけない」「もっとこうしなければならない」と、ずっと仰っていました。

結局、旦那さんはずっと一緒にいながらも、株の値段の動きが気になって携帯を見ていたり、身体はここにいるけれど心はここにいなくて、ナミさんは「何か違うことを考えているのだろうな。でも大変な状況もあるし、そっとしておかなければいけない」と感じられていたそうです。

心も身体もそこにいるのではなくて、どこか意識が飛びながらも無理をして「身体はここにいよう」という状況が多かったと仰っていました。

そのようなときにコンシャスネス(意識)の学びに出会い、簡単にまとめると、過去の傷を癒すことが出来るようになって、今この瞬間に心も身体も集中していくということが出来るようになり、新しい価値観で自分ならではの自分らしさを発揮できるようになったと。

どちらが良いのかと考えることもあると思います。ただ、「このビジョンに向かっていくにはこうだ」と決断力のスピードや質が高まっていくということを体現されていらっしゃいます。

ナミさんたちは数年前、世界一周の旅行に家族で行かれていました。世界のいろんなところを回って貧しい国であっても、そこにいらっしゃる方がとても生き生きとした笑顔で過ごしている。

しかし、たまに日本に帰ると、心から笑っている感じがしなかったり、明るさを感じなかったりして、「私たちには素晴らしい学びを伝える役割があるのではないか」と、ナミさんと旦那さんは思ったのだそうです。

そこでナミさんのお友達10人くらいに、「すごい学びがあって、インドの先生をハワイに呼んだから来て」と連絡をしたけれど、誰からも返信がなかったそうです。私だけが「ナミさんがおっしゃるのなら、よくわからないけれど行きます」と返した接点から始まりました。

もちろん初めの苦しい時は「そんなことを言ったって今日稼いでくるものを作っていかなければいけない」「今月までに何人の契約をお預かりしなければいけない」、ということもあると思います。しかし、目の前にいるお客様と本当に心をつなげられているのでしょうか

忙しくても、土日に家にいなければいけないわけではありません。家族が揃うのは日曜の夕食だけかもしれませんし、朝だけかもしれません。だけれども、その時にちゃんとスマホを置いて、出来ればテレビもつけずに家族のコミュニケーションを大切にしていく。

ちゃんと心も身体も今ここにいる、ということを習慣にしていくと、結果的にいろいろとまわって、つながっていくことがあるのだと体験出来たのです。

小林:河合さんご自身も、会社を経営して本も書きながら、ご家族もいますよね。河合さん自身がコンシャスネスと出会ってから、どんな変化がありましたか。

河合:「周りからどのように見られるか」という感覚がすごく軽くなったと思います。例えばSNSから、同じくらいの時期に起業しているメンバーの「会社を上場させました」「こんな資金調達をしました」「オフィスを大きくしました」という活躍のニュースがたくさん入ってきますよね。

「まだまだ自分は小さいな」と思いながら「おめでとう」と書き込み、曇る自分がいたのです。負けたくない、自分でも出来ることを見せつけたい、といった情けない思いもありました。

もちろん負けたくないというパワーには、瞬発力が結構あります。ある程度成功も出来ると思いますが、持続力に欠けたり、達成出来た瞬間は心地よく感じても、翌日には次の目標を達成しなければ「自分が価値ある人間だと思われなくなってしまうのではないか」という勝手な比較や苦悩が生まれたりします。

その苦悩をやっつけるために頑張るといいましょうか。頑張れてしまうけれど、そこに安心感や穏やかさなどはない。けれど「そんな弱音を吐いている暇があるなら頑張るしかない」と駆り立てていた部分が、ゼロではなかったと思います。

コンシャスの学びを通して、自分自身の役割を意識することが出来るようになりました。例えば、私自身が前に出て頑張って発信する時もあれば、コーディネーターに徹することもあります。コンシャスネスの学びの部分においては、ナミさん、クリスチャン・アラージ先生に、オンライン上でもいいので、会って話を聞いてもらいたいなと思います。

コーディネイトしていく中で伝えられることもあると思いますし、「成功と幸せ、どちらかを選ぼうではなくて、すべてつながっているんだよ」と伝えて、起業家の方々やフリーランス、営業マンの方に数字とどうやって向き合っていくかということをお伝えしたいです。

家族がいる方であったら、会社の成長とお子さんの成長が重なることが結構多いです。家族を幸せにしたり、不安のない生活を送らせたり出来るように、今頑張らなければいけない。けれど、ある程度仕事が落ち着いた時には、お子さんたちが「別に部活もあるし、友達もいるし、家族と旅行なんて良いよ」というような時期になっていたりします。

ならば、どのようにバランスを取っていくか。どう行動したらよいかを本で読んだり、成功者の人に教えてもらうこともあると思いますが、そもそも行動を考える前の根っこの部分にあるのが「何を実践したら良いか」です。

日本では聞きなれない言葉だと思いますが、それこそがコンシャスネスの学びであって、アメリカをはじめとする英語圏のビジネスリーダーの方々は、これをすごく取り入れています。そのようなことにも触れていきたいと思っています。

格好良く言えば「使命に気づく」「ミッションに生きる」ということが、自分自身の役割に結びつくような学びや実践が出来るようになってからは、元々私は激しいタイプではなかったと思いますが、より穏やかに日々を過ごせるようになりました。

チャレンジをするときも、不安はゼロではありませんが、「ここは行く時だ」という判断が速く、クリアになったと思いますね。

経済的な成功と幸せのバランス

小林:まさに、2つ目の「経済的成功したけど幸せがない」というストーリーですね。お子さんの成長とビジネスの成長が重なるトレードオフのような中で、「どうしたらいいのだろう」という方もいらっしゃると思います。改めて「経済的な成功と幸せ」というのはどんな感覚でしょうか。

河合:結局、自分が「家族のために頑張る」「社員のために頑張る」と思って追い求めたものは、実は「自分自身が成功者だと思われたい」という気持ちで頑張ってしまっていたり、自分が「良いお父さんでありたい」という気持ちで頑張ってしまったりしたことなのです。

自分の中から湧き上がってくるものではなく、周りからどのように見られるかという比較や、負けたくない、誰かを見返したいというパワーをどこまで追い求めていくのか。

年収が1000万円達成出来たら、次は3000万円、5000万円、1億円と収入が10倍に増えたとして、「10倍幸せ度も増しました」という方が実は少ないという現実を、私はいろんな成功者の方から「実はさ」と聞いてきました。

むしろ反比例しているのではないかという感覚になることもありますが、一方でその中でも穏やかに挑戦を楽しみながら、人生の1日1日を大切に過ごしている方もいます。その差を一言でいえば、意識的な時間を過ごしているかそうではないか、ということだと思います。

そのようなことを意識していただくために、私たちがインドで1週間かけて学んだことももちろんですし、『スタンフォードの心理学授業 ハートフルネス』という本を出版されたスティーブン・重松・マフィー先生に教えてもらったことや、さまざまな営業の現場で見てきた誰から見ても人生の成功者と言われる方の輝かしい一面と、一番弱みをさらけ出してくださっている面などを伝えさせていただいています。

小林:なるほど。「河合さんが認識した役割とは具体的にどんなものでしたか」という質問がありました。

河合:私自身で言うと、コーディネイターという役割は、自分だからこそ出来ると思っています。セールスひとつをとっても、どれだけ良いものであっても、知ってもらえなかったり活用してもらえなければ実践してもらうことはできません。

良いものはちゃんと伝えきっていく、ということが私の役割だと思っています。インド、シリコンバレーで学んだことについても、ナミさんやクリスチャン・アラージ先生は海外にいらっしゃいますから、私が発信していかなければならないと思っています。

私が大好きで尊敬しているNPO法人ジャパンハートを創業された吉岡秀人先生に、今回帯で推薦していただいたのですが、吉岡先生たちの活動は、本当に多くの方が共感して動いていらっしゃいます。

もっと多くの方に知ってもらえたら良いなという願いも込めて、昨年そうそうたる企業の経営者の方に紹介させていただきました。ある意味コーディネイターの役割をもって、良いものを必要としている方にお届けするのが私の役割だと感じています。

小林:自分の本来の役割にアクセスすると、自分の才能やエネルギー、アイデアが全然違いますよね。河合さんはどんな感覚ですか。

河合:やはり、まだまだ私は自分のことを考えすぎます。クリスチャン・アラージ先生ほどの考えには達していません。それも含めて、自分のステージだと思っています。

ただ、自分自分となっていたり、本当は自分のことを考えているのに、それを隠しながら「あなたのため」と言っていると、うそくさくなってしまうと思います。私は真心99%で、正直下心もあるのですが、出来るだけ心を込めていくことを意識したいと思っています。そこが自分の役割だと思っています。

数字はあくまで結果であり、1人1人と向き合うことが大切なこと

小林:河合さんのことを知っている方は、「確かにそうだな」と思われたと思います。次に、「目標設定の落とし穴」というストーリーについてです。ここでは、特に河合さん自身のエピソードを深く聞いてみたいと思います。

ここで河合さんの実績をご紹介させていただきます。私は河合さんの部下で、会社時代に非常にお世話になりました。その時に、おそらく今も塗り替えられていないセールスのとてつもない数字を叩き出されました。

営業が強い会社の中でそのような結果を出されたということで、当時のエピソードや、今振り返ってみてどうなのか、ということを聞かせていただけますか。

河合:酷い話ですが、数字を目指しまくっていた頃は、全員に「契約が取れそうかどうか」というフィルタがかかってしまっていました。

私は「1週間に5件の契約をお預かりする」という記録が当時は8週だったものを、50週まで更新しました。ある意味で1年間コンシャスネス実践プログラムセールス編のような感じで、自分の数字のためだけにやっていると問題が勃発するようになっていました。

4、8、12週と週のタイミングでセールスの神様がいるとしたら、私に「これで良いのか」と問題を課してくるのです。数字を大事にしてこだわり続けた反面、「本当に1人1人に向き合って伝えられているのか」という葛藤が、特に前半部分は大きかったです。

振り返れば後半は、お客様がお客様をどんどん呼んでくださるような状況を作ることが出来て、何となく「51週目までいったら次は100週までいくのか」という雰囲気がお客様の中にもあり、「次のステージにいけ」という声もありました。

最後はお客様の間で「いけるだけいこう」という雰囲気で、一気に15件の新規客をお預かりし、いったん50週で区切りをつけられました。数字と向き合う経験はすごく大事だけれども、数字はあくまで結果の世界であって、1人1人に心をつなげていくということが重要なことです。

さまざまな達成の仕方はあると思うので私のやり方がすべてではありませんが、私の好きなスタイルとしては目の前の人、1人1人にちゃんと伝えきっていく。1週間に5人の方に伝えて契約をお預かりすることを、たまたま50週続けてやっただけであって、50週から逆算して何かをやったという感覚ではありませんでした。

それで良かったのか、もっとビジョンや夢があった方が良かったのか、と思った時期もありますが、今のコンシャスネスな学びを実践しながら感じるのは、川の流れに身をゆだねる感覚でいいのではないかということです。

もちろん意思を持って方向を決めて泳ぐこともありますが、大きな流れとしては、流れにのっていく。その中で自分の向かっていきたいことを成し遂げる感覚が、逆に自然体で想像以上の成果になると思います。

今回でいえば、重版という自分ひとりでは全く出来なかったようなことを、たくさんの方に応援や紹介をいただいて実現出来ていますので、少しずつでも私自身が体現出来つつあるのかなと思っています。

小林:ありがとうございます。コンシャスネスというものについて、方法論の切り口ではなく、3つのストーリーを通してお話いただきました。最後に一言、学びの総括をいただきたいと思います。

河合:学びの総括としては、「ぜひMillionsの体験会に参加してみてください」。私は、ご縁を1つずつ大切にしてきたということと、まずやってみるということを大切にしてきました。私自身、「本をいっぱい出して、売って有名になろう。お金持ちになろう」と思ってインドに行ったわけではありません。

家族でお世話になっているナミさんから、内容はよくわからないけれどとにかく熱い文章がどばっと来たから、「きっと何かあるのかな」と思って伺った。私が「心」をテーマにして本を出すと思っていませんでしたし、誰もが思っていなかったと思います。

20代に、営業では成果を出すことが出来ました。ただ、社会人1年目の私を知っている人がいたとしたら、セールスの成果を出していくとは誰もが思っていなかったと思います。

ご縁やタイミングという今この瞬間に向き合っていきながら、まず1歩踏み出してピンと来たらスタートすれば良いし、そうでなければまた違うタイミングを伺えば良いというように、結局「目の前の1つ1つに踏み出してきた」という連続だったのです。

あながち、「ぜひMillions、THEONEの体験会に参加してみてください」というのも冗談のようで冗談ではなかったりします。

私としては、本ももちろん読んでいただきたいし、「わかった」「良かった」「わからなかった」も含めてワンメッセージでもくだされば、今日見てくださっている方々ともきっとつながっていくことがあると思います。

今の瞬間は、当たり前ですがこの瞬間しかありません。そこで積み重ねていきながら、自分自身の心の声に耳を傾けていけることが、結果的に「意思的に生きる」ということにもつながると思います。皆さんの日常生活が、充実していくことを願って、まとめのメッセージとさせていただきます。

小林:ありがとうございます。自分とつながる、自分の役割につながる、自分の幸せにつながる、人につながるといった「心」について、河合さんに授業をしていただきました。ありがとうございました。

・河合克仁さんtwitter:https://twitter.com/kawai_edu

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