【Shin】20代・30代で絶対にしておくべき!会社員×教育型ビジネスで月100万稼ぐ方法
INDEX
動画で見たい方はこちら
2018年8月10日、『7つの仕事術』著者のShinさんと、『自分を最高値で売る方法』著者の小林正弥との専門家対談が行われました。会社を辞めずに、リスクなく、月100万以上の収入を稼ぐ方法についての対談をお楽しみください。
戦略コンサルタントShinさんとは?
【Shinさんのプロフィール】
20代のコンサルタント。仕事や英語、就職活動やキャリアなど、役に立つ情報を提供。
仕事で成果を上げたい人のためのコミュニティ「Players」を運営。
「コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた7つの仕事術」著者。
【公式ページ】https://www.outward-matrix.com/
Shin : こんにちは。特別対談ということで、小林正弥さんとお話しさせていただきます。小林正弥さんの『自分を最高値で売る方法』という本を、私も事前に読ませていただきましたが、とても面白い本です。本日のテーマは、“20代・30代で絶対にしておくべき!会社員x教育型ビジネスで月100万稼ぐ方法”です。いろいろお伺いしていければと思います。小林さん、よろしくお願いします。
小林 : よろしくお願いします。
Shin : 今日のアジェンダ、一つ目は、五つの収入、会社員・サロン・教材・コンサル・投資の柱をつくる。二つ目は、最速で結果を出し、結果の出し方を教えて稼ぐ。三つ目は、キャリアアップできる人は何を見ているのか。四つ目は、高値で売れる専門性の磨き方。五つ目は、キャリアUP・収入UPにつながるブログの正しい書き方。1000万・3000万・1億の壁の超え方。一つ当たり1時間でもいいようなテーマばかりですが、よろしくお願いします。
小林 : よろしくお願いします。
Shin : まずは簡単な自己紹介をしていただいてよろしいですか。
小林 : 小林正弥と申します。僕もShinさんのコミュニティ「Players」のメンバーの一人です。いつもこのコミュニティで、楽しさとか、学びとか、いろんなものをいただいています。一参加者として、自分の体験を今日はお話できればと思っています。今回、8月10日に『自分を“最高値”で売る方法』というテーマで本を出しました。僕は25歳で起業しましたが、付加価値の高い事業をどう作って、売上利益を伸ばしていくのかというマーケティングのコンサルティングをやっています。個人に対しては、自分を商品と見立てて、その商品にどうやって最大限付加価値をつけ、ピカピカの商品に磨き上げ、できるだけ買っていただくかという、新たなキャリア戦略を、講座やオンラインスクールを通じてお伝えしています。
5つの収入(会社員・サロン・教材・コンサル・投資)の柱をつくる
Shin : 「Players」は結構サラリーマンの方が多いですが、最近はサラリーマン一本でいくのは危ないよという話があったり、パラレルキャリアの話もあると思います。さらに一歩踏み込んで、具体的に会社員だけじゃないというけど、どういうものがあるのか?それをどうやってつくっていくのか?そういうお話をまず「五つの収入をつくる」というテーマに沿って伺っていきたいと思います。
小林 : 今回、“会社を辞めずに、リスクなく、月100万以上の収入を稼ぐ方法”という、具体的なテーマ設定をさせていただいてます。単なる抽象論だけではなく、具体的なキャリア戦略や、実行に落としていただける内容をお話ししていきます。実際に僕や、何百人というクライアントさんが実践して結果の出た方法を、個人向けにアレンジしてお伝えしますね。
結論から言うと、会社を辞めずにリスクなく月100万稼ぐには、まず本業となる今のお仕事、あるいはプライベートでもいいですが、それでしっかり結果を出すこと。結果を出して、その結果の出し方を人に教えることによって、ダブルインカムを得るということを、僕は明確に提案しています。結果の出し方を教えるという方法をいくつか分類すると、Shinさんがされているようなオンラインサロンだったり、本や教材、コンサルティング、講座、そして投資。投資だけは、お金に働かせるという考え方ですが、本業で結果を出して、その結果の出し方を人に教えて稼ぐということで、複数の収入源を得ましょうというのが、僕の“会社を辞めずに、月100万の収入を稼ぐ方法”です。実際、僕もこれを意識的に実践しています。月100万や年間1200万というのは、むしろスタートみたいなもので、自分で1億円の粗利を受け取れるようになりました。僕はテニスをずっとやっていたので、錦織選手が大好きでして。スポーツ選手のように1億円プレーヤーになりたいと思っていました。自分自身も1億以上の粗利を得ているし、教えた人たちも3カ月や6カ月と短期間で100万を越して、数千万単位の収益を得ていますね。
Shin : 小林さんがおっしゃった、本業でまず結果を出して、それを教えて、というのはまさに僕がやってることと同じではないかと思っています。外資系のコンサルティングファームで仕事をしていたのですが、そこで学んだマインドセットや、スケジュール管理の方法をまずブログに書いたところ、これが結構人気が出てきて。本にさせてもらったり、自分でノートを売ってみたり。立ち上げたオンラインコミュニティには500名くらいの人がいますが、結局それも、どうやって仕事で結果を出すのかという方法を、そうやっていろんな人に教えてるということで、仕組みとしては小林さんがおっしゃったことを、まさにやっているのではないかという気がします。
小林 : Shinさんはまさに次世代の働き方のロールモデルみたいな存在で、しかも王道をいってる。僕は900円の日雇いのバイトとか、あとさき考えずに独立しちゃったので、頭をぶつけまくりましたが、Shinさんはすごくスマートに、丁寧にキャリアを積まれてるなと思います。五つの収入で投資と書きましたが、補足として、お金を増やしていくというよりは、勉強も兼ねた、僕の初歩的な投資の方法をお話してもいいですか。
Shin : もちろんです。
小林 : 株式投資なんですが、自分が勝負したい業界で、ポイントは社会に変革をもたらすという点で、自分の専門分野で最も伸びていきそうな会社に、自分が買える金額でよいので投資します。株主になるとIR、投資家向けのレポートが気になりますし、自分が投資したものがいくらになるか気になると思います。お金がただ増えた、減っただけではなくて、なぜそういうふうに株価が変化したのか定点観測できるのがよいですね。
専門性を磨くポイントとして、僕は“私淑する”ということを本に書いています。私淑というのは、直接会わなくても、遠目から会社や人を見て、尊敬し、模範として学ぶことですね。弟子入りとかメンターという表現がありますが、活躍されている方ってお忙しいので、実際弟子入りって難しいと思うんですよ。私淑という、遠目から学び取る力が大事です。例えば僕が教育業界だったら、リクルートさんがスタディサプリというのを出したタイミングで、「これって何か社会に変革をもたらすんじゃないかな」と思って、リクルートさんのスタディサプリを追いかけていくとか。そうすると教育とテクノロジー、インターネットが融合していくというのが、すごくリアルに見えてきたりします。そういう意味で、勉強兼投資で、お金を増やすという意味での投資という感じです。
Shin : 小林さんとお話していると、“私淑する”とか、“タダ働き”というワードがかなり多いなと思っていて、これまさにそうだと思うんですね。人によって私淑の仕方は変わると思いますが、一番いいのは直にやって、一緒に働くこと。さらに言うと、会って教えてもらうじゃなくて、一緒に何かをするチャンスがあると、その人の思考パターンから行動パターンまでを学ばざるを得ないので、そこで成長するのかなと思ってます。
小林 : 例えば今「Shinさんに対して、何がgiveできるかな」ってよく考えるんですね。こういう機会をいただくと、逆にShinさんのオンラインサロンの運営というのが、よりリアルに体験できるんですね。何の行動もしないで待っていても、多分学びって少ないし、人がお金を払っても学びたい価値というのは、体験からのほうが身につくので、全部Shinさんのブログを読み切って得た知識よりも、何か一個でもShinさんの周辺でアクションを起こしたほうが、体験から身につく知恵って、僕はあると思っています。
Shin : 本当そうですよね。コンサルティングファームってプロジェクトが変わると、基本的に上司が変わっていくんですけど、僕の場合、ある上司にずっとついていて。それがまさに私淑というか、弟子入りしてる感じなんですよね。確かに独立したほうが、お金は効率良く稼げると思いますが、僕が会社にいる理由のうちの一つとして、彼の存在が大きくて。彼の近くにいて、彼がどうやって社長さんたちと話すんだろうとか、彼の肩代わりをできるチャンスがあったりするので、そこで彼のパフォーマンスを出すにはどうすればいいだろうとか、彼の話を聞くだけですごく勉強になるんですけど、それだけじゃなくて、肩を並べて勉強する、それで自分の力がだいぶん伸びた気がしています。だから僕も仕事面では、こういうことをやってるんじゃないかと、今思いました。
小林 : それは本当に素晴らしいですね。
Shin : なかなかそれが難しい方もいると思いますが、僕が結構おすすめなのは、ブログですね。知る人ぞ知る、ふろむださんという、謎の人がいて、“分裂勘違い君劇場”というブログを書いてますが、これ、マジですごいブログで、化け物みたいに面白いんです。1記事1記事が、本当に深くて面白くて、その方が明日初めて本を出されるんです。事前に献本をいただいていて、それを一字一句書き写し、途中でコメントを書きながら、彼の本から5、6ブログくらい、下書きですけど書いてます。彼の頭の中、彼がどういうロジックで世界を見ているのかがトレースできるので、「この人は!」と思ったら、その人の本を全部買うとか、ブログを全部読むとかして、かつ読むだけじゃなくて、それをインストールしたり、打ち込みながらアウトプットしていって、彼らの頭の中を自分がコピーするようにしていくと、考え方がいいほうに変わっていくんじゃないかと思ってます。
小林 : 体験からしか学べない知恵はあるとはいえ、知識武装したおいたほうが、成長が速いと思います。そういう意味では、自分なりに言葉を置き換えたり、いろんな本から学んだことをブログに書いていくというのは、素晴らしい自分の価値の高め方ですね。
最速で結果を出し、結果の出し方を教えて稼ぐ
小林 : 次に、冒頭で少しお話しした、本業で出した結果を売っていく、その「高値で売れる結果って何なの?」という話をしていきたいと思います。
Shin : お願いします。
小林 : よくビジネス用語だとKGIやKPIといいますが、KGIはKey Goal Indicator、経営目標達成指標。KPIはKey Performance Indicator、重要業績評価指標。例えばマーケティングだと年間の目標売上がKGI、顧客数や一顧客当たりの売上高がKPIになると思いますが、僕にとっての結果というのは、対法人だと、長期的利益というのが究極、結果と考えています。つまり会社に勤めているとしたら、会社が一顧客になるので、どれだけ会社の継続的な利益に貢献しているのかというところを、自分で指標として見る。利益というのは、分かりやすくいうと売上から経費を引いたものです。利益がなくなると、人間の血液みたいなもので、会社が存続していけないし、基本的に借り入れたりしない限り、利益から次の売上をつくっていくために人件費や販売促進費を使うので、利益がなくなると止まるわけです。会社にとっての生命線が利益なので、利益を生み出し続けられる存在になっていれば、それはものすごく価値のある仕事なわけです。
一方で対個人を仕事にする方はそれだけじゃなくて、僕なりの対個人で、かつ仕事でない場合の結果は、継続的な幸福。幸福なので、明確に数値化できませんが、BtoCというものは、ビジネス系の商品・サービスでなければ、お客さまというのは自分の継続的な幸福にお金を払っていると思います。企業だと、人件費や設備投資やオフィスの家賃など、突き詰めると自社の長期的利益の追求のために費用を投下していると思います。なので、対企業だったら継続的利益、対個人だったら継続的な幸福というのを一つの結果と自分の中で見立てて、そこを追求していけると、価値ある結果になって、それが高値で売れるという形になると僕は思っています。なので、データ入力がスーパー速くできるとしても、それはあまり長期的利益につながってないかなと。高値で売れる仕事と、安値になってしまう仕事というのは明確にあるなと思います。
Shin : 継続的な幸福って面白いけど、目に見えづらくて難しいと思いませんか。
小林 : 先日ボディメイクのライザップさんを受けてきましたが、あのビジネスモデルは、最初30万円くらいお金を払って、その後月々3万5000円の継続課金になっていきます。結局僕は何にお金を払ったのかというと、理想的な体になって、自分が幸せを感じたい。継続するというのは、最終的には美意識みたいな世界に入っていきますが、本質的に売ってるのは個人の幸せや幸福なのかなと思います。保険の商品は、まさにそうだと思います。
Shin : ここをしっかり出せる人が、高値で売れる人材になれるということですよね。
キャリアアップできる人は”何を”見ているのか?
小林 : ものすごく初歩的なマインドセットとして、時間や作業に対してお金をもらっているという発想から、結果や価値に対してお金をもらう。キャリアアップできる人は何を見ているのかというのは、僕の見立てですが、対法人に対して仕事をしている人は、長期的利益を、その仕組みの一部でもいいから結果を出す。長期的利益が生めるような仕組みをつくる、ということを見ている人は、どんどんキャリアアップして報酬が上がっていくと思います。対個人だったら、幸福、そこを見ている。
Shin : 逆に言うと、なかなか上がっていけない人というのは、時間の切り売りとか、「この作業をやるからこのくらいください」というふうになって、結局時給3000円や2000円の壁を超えられないような印象があります。
小林 : 普通に会社に勤めてしまう危険性としては、クビにならない限りは、毎月安定してお金をもらえてしまうので、お金をもらっていることで、失っているものもあると思います。例えば、企業が社員のモチベーションを上げるために、いろんな取り組みをしますが、それは働かせる側の論理で、働く側としてはモチベーションを上げなきゃいけない仕事は、そもそもやっちゃいけないと思うんです。「モチベーションは上がらないけど、お金もらえるならやろう」となるのは、お金や安定に魂を売っちゃうわけです。
結婚式の二次会の映像を作って、趣味が高じて、映像のクリエイターとして独立した友達がいるんですが、彼は徹夜してでも最高の感動のムービーを作りたかったわけです。お金とか関係なくて、モチベーションを誰かに上げてもらうのではなくて、湧き上がってくる。そういう仕事をいかに早い段階で、20代、遅くとも30代から、モチベーションが勝手に湧き上がるようなことをやらないと、自分の価値は上がっていかない。初任給から始まって、どんどんお金をもらってしまうと、ペットの動物のように野生に戻ったときに自分でエサを取れなくなってしまう。そうならないためにも、ダブルインカムを推奨しています。
Shin : おっしゃるとおりだと思います。僕も異論はなくて本当にそうだと思う一方で、皆さん、「私、何がやりたいのか分からないです」「仕事は面白くないので辞めたいんですけど、でも生活のためには」という人のほうが一般的には多いじゃないですか。そういう方には、小林さんはどういうアドバイスをされますか。
小林 : タダでもやりたいことですね。前提として、老若男女等しく価値ある存在だと僕は思いますが、経済価値は残念ながらその限りではなくて、経済価値がないとお金はやっぱり払っていただけない。これを聞いてる方も、価値がないと思えばお金を払わないと思います。経済価値を継続的に高めていく必要があるし、賞味期限はどんどん短くなってるし、AIやロボット、そういうものにリプレイスされていくスピードが増している中で、タダでも、誰かのためにやってあげたいこと、これに出会うことですね。
Shin : それもないって方にはどうしますか。
小林 : 究極はどちらの生き方をしたいかじゃないですかね。日本という世界第3位の経済大国で、これだけ安全な国で、普通に誰も餓死しないし、生きていくだけだったら安全に生きていけると思うんですね。途上国や紛争のあるところから見れば、圧倒的に恵まれた生活だと思うんですね。安全・安心に生きられるけど、無味乾燥な生き方でよければそれでいいし、もっとダイナミックに自分らしい生き方をしたいのであれば、動いていくことですよね。好き嫌いってやってみないと分からない。例えばバナナが好きか嫌いかは、バナナを食べてみないと分からないわけですから。
Shin : 僕もそうだなと思っていて、結局何がやりたいか分からないのは当たり前の話で、何もやっていなかったら、何も分からないと思います。何がやりたいか分からない人というのは、何もやってないからだし、何が勉強したいか分からない人は、何も勉強してないからだし。ニワトリか卵かという話ではありますが、誰も最初から「これだ」というものが見つかるというのは、そういう人もいるかもしれないけど、普通はそんなことない。なんでもいいから、ちょっとでもビビッときたものをやってみて、打ち込んでみて結果を出してみて、「これかな」「違うかな」というのを何回も繰り返していく。そうした中で芽が出たら、そこに一気集中してやっていくことが大事なのかと思います。
小林 : Shinさんに同意です。ただ、僕が過去の自分に言うなら、ガガッと変える方法を提案します。極論として聞いてほしいんですが、今ある安定を先に捨てます。もう一回10年前の最安値だった自分に言うなら、全てを手放すことを先にしろ、と言います。数十万の給料もらっていることで、何も挑戦しなくていいということが、どれだけデメリットかと。昔の僕は、安定を握りしめた状態で、もっと自分らしい仕事と経済的自由、それが手に入ったら、退屈な安定というものを手放そうと思ったんです。今ある安定と引き換えに失っているものがセットであるから、それを先に捨てる。もしくは6カ月後にそれは手放すと、自分の中で明確に決めるということですね。
Shin : 安定を持ちつつできないかとやってみて、やっぱり駄目だとなったら、最後の手段として、全部捨ててみる。これは一つのやり方としていいかもしれないですね。
小林 : 例えば引きこもってる人がいたとしましょう。どうしても自分の部屋から出られない。その人がライオンの目の前に連れていかれたら、絶対逃げると思うんです。それぐらい極限状態に追い込むというのは、一つありますよね。
マズローの欲求段階説というのがあって、人の欲求というのは五つに分類されて、欲求は下から上に移っていくという考え肩方があります。低い欲求というのは、食欲、睡眠、安全などで、上にいくほど精神的な欲求に移っていって、成長したいとか、人に愛されたいとか。動けない人は、欲求段階が低いところで止まってるんじゃないかと思う。おなかがとりあえずいっぱいになればいい、というところで欲求が止まっていると、毎日吉野家に行けばとりあえず食欲の欲求は満たされる。でも僕なんかは、自分をこの人生でどれだけ高められるかということに渇望感を持っているので、失敗をすることの不安よりも、自分がどれだけより良い人間になれるかということのほうが勝つので、Shinさん含め、いろんな活躍されている方と話していると楽しくて仕方ないわけです。
Shin : フリーランスの人たちを見ていると、よくある現象があって、もともとサラリーマンで苦労していて仕事がつらい。フリーランスになって、もともと才能があったり、優秀な方だったから、月100万稼げるようになりました、とそこで止まってしまう人が結構多いんですね。前に思ってた、好きな時間に起きて、ごはんの心配もなく、好きな人と楽しくやっていたいという欲求が満たされてしまったと。だから次の目標が見えずに、悶々として「私の人生って、これでいいんだろうか」「これは幸せではあると思うんだけど、何か違う気がする」みたいな人が結構多い。その気持ちは分かるんですけど、それはなぜかと言うと、最初の頃に設定したもともとの目標が低かったんだと思うんですね。なんとなく生きていければいい、とにかく辛い状況から抜けたいというところからアップデートされてないまま、実力はついたものの、欲望がアップデートされてないから、動く炎がなくなってしまったみたいな感じ。そういう人にはそれこそ、今おっしゃった言葉がすごくいいなと思っていて、高い欲求を見つけようということなのではないかと思います。
高値で売れる”専門性”の磨き方
Shin : アジェンダに戻ります。“高値で売れる専門性の磨き方”は、まだお話いただいてませんね。
小林 : そうですね。戦略コンサルティングファームで磨けるような専門性というのは、高値で売れると思います。Shinさんのやっていることは、結局クライアントの会社の長期的利益に関わってるから、それだけの高額のフィーが受け取れると思います。一方で、新聞配達みたいなお仕事だとすると、新聞配達を人がやる場合、時間当たり回れる数は限られてるし、これを無限に増やせないので、売上も増やせない。そもそも紙の新聞は、カメラのフィルムのように、どんどん別のものに置き換わる運命にあります。電子版もありますし、どう考えても、紙の新聞を配っていく仕事は、賞味期限がまもなく来ちゃう。「僕は新聞配達のスペシャリストになるんだ」という方と、Shinさんのようなコンサルティングファームのプロフェッショナルになるという人は、その仕事が生み出す経済価値も違う。企業の継続的利益を生み出せるようなコンサルティングスキルを身につけるためには、人は高額を払うわけだから、ビジネススクールは100万とか、海外だと何百万とか、かかるわけじゃないですか。
Shin : 1000万とかしますね。
小林 : だけど新聞配達のプロフェッショナルになるスクールがあるとしても、それは払わないと思う。そういう意味では、そこは見極めたほうがいいかなと思います。
Shin : まず一言言うとしたら、企業の継続的利益に関われるような仕事に就け、ということですかね。
小林 : あと、売る物が変わっていくとしても、継続的利益だったり、継続的幸福というのは、そこに人がいる限りは尽きないと思うんです。商品・サービスというのは、AppleのiPhoneだって、3Gから今10になってるわけですから、プロダクト自体はどんどん変わっていきます。生産性の高い仕事、低い仕事があるということと、商品・サービスには賞味期限があるということを踏まえて、専門性を磨いていくということが大切です。あと、基本的に社内で身につくものって、社内で一番高く買ってもらいにくかったりします。
Shin : 他にもいっぱいできる人がいるということですね。
小林 : 実は社内にないものほど高値がつくので、Shinさんのコンサルティングというお仕事も、社内で戦略組めないからShinさんたちに高額を払うわけですよね。だから複数の顧客を持ちましょうという話にもなるんですが、1社だけに勤めていると、そんなに価値が積めないというのもあります。普通の会社員に、会社が年収1000万も払う必要がないという理由はそれです。
僕が新卒で入った会社は、経営幹部になるだろうといわれる人たちが次々と独立していってしまったんですね。「この会社、やばいんじゃないか」という噂があるほどだったんですが、ふたを開けてみたら、その人たちが辞めても、関係なく売上は伸びていったんです。これはなぜかというと、経営者が優秀で、三流の人でも一流の仕事ができるような仕組みを、会社側がつくってるから。ねじがなくなったら、ねじをまた交換すればいいだけの話で、そのねじとして働いてるだけでは、1000万の報酬をもらえるようにはなりにくいのです。
Shin : これは本当にそうだと思います。人って、自分のことを正しく評価できないんですよね。どうでもいいところを高く評価したり、逆に高く評価できるところを「いやいや、自分なんて」と言ったりするんですけど、「この人、めちゃくちゃすごいスキル持ってるな」という人がいるんですが、自分の凄さに気付いてないんですよね。それを他の人や、他の会社に売れば、何十万でも何百万でも売れるというものでも、そんなに価値があると気付いてない人は結構多くて。そういう意味では小林さんがおっしゃっている、1社だけではなくて、複数の顧客を持ってみるというのは、本当にいいなと思っています。そうすると、今まで自分がやってきたことって、しょぼいと思ってたけど、実はめちゃくちゃ必要なものだったんだ、という確信が持てて、それをどんどん他のところに広げていくモチベーションになるんですよね。
小林 : そうですよね。複数の仕事をするといいのは、抽象と具体の行き来をすることになります。印刷機を売る営業をしてたとしても、印刷機の営業独特の戦術があると思いますが、印刷機の営業を、出版社の書店営業に置き換えたときに、そのままでは通用しません。だけど“営業力”というように、少し抽象度を上げて、どうやってお客さまに喜んで高値で買ってもらえるのかという、自分の中である程度体系化ができれば、商品・サービスが変わっても売れる可能性があります。複数の仕事を同時にやると、抽象と具体の行き来をすることになるし、人に教えるには、この抽象と具体の行き来を教えられないと、抽象論だけを教わっても、「マーケティングの4Pです」と言われるだけでは、ちょっと物足りないし、かといって個別具体的なケーススタディだけ言われても、応用が利きません。そういう意味で、1社だけでずっとやっていると、自分自身が1社に最適化されて、応用が利かなくなってしまいがちです。
キャリアUP・収入UPにつながるブログの正しい書き方
Shin : ありがとうございます。次の、“キャリアUP・収入UPにつながるブログの書き方”というのは、どういうものですか。
小林 : これはまさにShinさんが実践されているので、Shinさんをロールモデルにしていけばよいと思います。自分の仕事の教科書を作るような形で、ブログを作っていくということが、僕の周りでも長期的に活躍している人ですね。
例えば、アドセンスとか広告を得ようということで、収入ブログとしてライターさんに外注して作る人もいると思いますが、自分の専門ノウハウが、キャリアUP・収入UPにつながるわけですよね。ということは、ブログを自分の仕事の戦略書というか、自分の教科書として、とにかく自分のためにまとめていく。すると、自分の中でも知識が体系化されるし、人に教えやすいし、それに興味がある人も問い合わせをしてくるし、という感じで、Shinさんみたいに、キャリアUP・収入UPにつながっていくと思います。単純にブログで収益を上げようということで、できるだけ外注だとか、SEOのキーワードだとかやってるだけだと、それのプロを目指すならいいですけど、ちょっと副業で稼ぎたいみたいな感じだと、そんなに甘くないんじゃないの?と僕は思います。
Shin : これも本当にそうだと思います。アフィリエイターはアフィリエイターでいいと思いますが、あれもプロの世界ですし。僕は結構わがままなので、「この商品、本当にいいな」というのはほとんど見つからないから、アフィリエイターやろうとしても、商材が見つからなくて終わる気がします。小林さんがおっしゃったとおり、アフィリエイトとかアドセンスというのは目立つので、みんな見ますが、それにとどまらない可能性があって、アウトプットできる場所だし、アウトプットできる方法を学べる場所だし、それで自分が何か商品を作ったら、それが勝手にセールスパーソンとして、いろんなところに売ってくれたり、広報してくれるという、すごい存在なんですよね。だから、もう少しみんな目を向けて、「ブログを書くんだ」ではなくて、ブログを書くのは当然として、「ブログに何を書くんだろう」「僕はどういう教科書を作っていくんだろう」というのを、意識しながらやっていくといいですね。
小林 : そうですね。アフィリエイトであっても、読むだけで、商品知識とか、選択の基準とか、超分かりやすく教科書としてまとまっているということで書いて、「化粧品なら、このサイト読めば超分かりやすい」というものなら、とてもいいと思います。
Shin : やるなら徹底的にですね。これは、ブログに悩む人にすごくいいアドバイスですね。書くネタがないと言う人がいますが、この考え方でいけば、ネタがなくなることはないと思っていて、自分が打ち込んでいることの教科書だから、学ぶことってたくさんあって、一生かかってもまだまだあるし、何冊本を読んでも完ぺきな理論はつくれないので、ネタが切れることはない。同じことを書いていても、若干言葉遣いが違ったり、論理構成が違ったりしていくので、どんどんアップデートされていく、すごく楽しいものではないかと思います。
小林 : 例えば僕は、先に見出しだけ作ります。僕は自分という商品で10億やるという目標設定してますが、例えば一人で10億稼ぐ働き方を決めて、それはどんなんだろうって、見出しだけとりあえずざっくり書きます。その中身はまだブランクなんですけど、自分が何を学んだらいいか、何が足りないのかというのが、そこから見えてくるわけです。
「10年営業やりました」という人でも、たいした専門性がない人というのは、理想の自分とのギャップを何もつくらずに、ただ同じことだけ繰り返している。軽い鉄アレイを何十回持ち上げても筋肉はつかない、と僕はよく言ってますが、自分の理想に対して目次を作って、そこを埋めるということをすると、自分が健全に足りないという状態になるので、そこを勉強しようと思うし、既にそうなっている人にどうしたら教えを乞えるのかというのを、真剣に考えますよね。
1000万・3000万・1億の壁の超え方
小林 : いろんなやり方はありますが、僕はこうやって超えましたよ、ということで。まず前提として共通することは、自分という商品で1億稼ぐというところから逆算して、1000万、3000万を超えていかないと、1000万を最終ゴールにすると、その1000万のやり方では、3000万、1億を超えていけない場合があるということです。その上で、僕が一番やりやすいやり方だったのは、1000万の超え方、Shinさんみたいにもう既に超えてる方でも、あらたにもう1000万作るという場合も当てはまりますが、高額商品を作るということですね。
高額商品を作ったら、1000万だったら、月100万弱ですから、例えば30万の商品を作ったら、4件契約すれば100万超えますね。年間1000万でよければ、月3件でいいわけです。1000万は超労働集約でもいけますが、3000万というのは、ある程度生産性の高いパッケージにしておく必要があります。コンサルティングにしても、1対1の対面でしか教えられないというスタイルだと、1000万は超えられますが、3000万だと、30万のパッケージで年間100人の顧客が必要なので、自分の時間を切り売りするので、一瞬いったとしても、疲弊して続きにくいです。なので、Shinさんみたいに、オンラインサロンみたいな形で、自分の時間と提供する価値を、ある程度切り離せるような商品パッケージが必要です。
あと3000万を超えるには、継続的な新規集客の仕組みが必要です。僕の場合、新規集客と販売が自動化されているので、僕が何も動かなくても、毎月売れていくように仕組みを作っています。3000万の壁は2つあって、時間を切り離した、労働生産性の高い商品パッケージを作ることと、もう一つは、継続的に新規顧客が集まる集客の仕組みを作ることです。これは一人でもいけます。継続的に1億となると、チームが必要です。僕の1億の超え方は、メーカーに徹して、顧客を持ってるマーケティングパートナーと組んでいます。あと僕は組織を増やさないで1億以上をやってますが、オンライン秘書や事務代行のサービスを活用しながら、業務効率化を図れるマネージャー、こういう人たちがいると1億を超えられます。
最後に補足ですが、自分の人生を面白くするには、お金と時間は有効な資源だと思うので、これはゴールじゃなくて、むしろスタートで、お金と時間という資源を手に入れて、より人生を面白くしていきましょうというのが、僕が最後に伝えたいことです。